柳田将洋とマネージャー ページ8
・
石川「Aさんってさ、マサさんと付き合ってどんくらい経つの?」
「え?わかんない」
石川「え、付き合ったのいつ?」
「んー、高校?いや大学?」
石川「…覚えてないの?」
「覚えてないねぇ」
だってそんなの覚えてなくても困ったことないし。
同い年の柳田将洋と付き合ったのは、10年前か9年前か。
そんな昔のことはっきりとは覚えていない。
記念日なんかも別に覚えてない。
だって、将洋がなんでもない日にふらっと花を買ってきてくれたり、ケーキ買ってきてくれたりするから。
石川「いーなー。俺もAさんみたいな彼女欲しい」
「えー?わがままだよ?」
石川「でもさ、ご飯作ってくれるし、マネと選手だから一緒に頑張れるし?」
西田「あと胸もデカいですし?」
石川「いやー間違いねえな」
「ちょっとセクハラ」
いつの間にか西田くんも混ざって、練習終わりの洗濯機を回してる時間にお喋りが始まった。
すると、自主練をしていた将洋と目が合う。
あ、こっちきた。
柳田「お前ら、またAのこと口説いてるんじゃねえだろうな」
石川「あは、うん」
西田「否定しないんすか」
柳田「Aはやめとけって何回も言ってるだろ?こいつ、寝起きは悪いし怒るとめんどくさいしちょっとでも俺がほかの女と話すといじけるし」
「うるさいなぁ…」
柳田「お前らの手には負えねーよ」
確かにそうだなーって言いながら逃げるように自主練に戻った石川くんと西田くん。
酷いな。
私だって、やればできるもん。
「もう、将洋だけ今日のご飯は白米と卵だけね」
柳田「え、ごめんごめん。俺カレーがいい」
「…ごめんなさいは?」
柳田「ごめんなさい」
「謝るの早」
柳田「Aが取られないようにと思って言っただけだよ。俺はああいうところがあるAが好きだし」
「…今日どうしたの?素直すぎて気持ち悪い」
柳田「そんなこと言うなよ」
あー、疲れたなー。
って言いながら座って汗を拭う将洋。
…もう。許さざるを得ないじゃない。
「もうすぐ仕事終わるから早く帰ろう」
柳田「わかった」
「…私も、将洋に毎日味噌汁作るね」
柳田「…やば。逆プロポーズ?ちょ、まさひろー!Aにプロポーズされたー!」
「ちょっと!」
将洋が遠くにいる関田くんに向かって叫べば、「そうかー!やっとかー!」って返ってきた。
あ、将洋の耳が赤い。
…なんだ、ただの照れ隠しか。
・
192人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みう(プロフ) - 花さんはじめまして!井上さんのお話最高でした…!!他の作品も読ませていただきます!リクエストなのですがもしよろしければまた井上さんのお話を書いていただけませんでしょうか?よろしくおねがいします! (2022年3月4日 1時) (レス) id: b8e8982ec1 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - やっぱり定期的にこの作品を見に来てしまいます(笑)更新待ってます! (2021年11月7日 1時) (レス) @page10 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - りこさん» りこ様!大変お待たせいたしました😭😭😭関田さんの小説を書かせていただきました!山本くんの小説はもう少々お待ちください! (2021年10月23日 19時) (レス) id: 6782c8e9bf (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 花さん» ありがとうございます!よろしくお願いします🙇♀️ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 2bcab9c47e (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます✨かしこまりました!ほかのリクエストが終わり次第書かせていただきますので時間はかかると思いますが少々お待ちください!🥺❤️ (2021年9月25日 19時) (レス) id: 6782c8e9bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花 | 作成日時:2021年9月18日 13時