井上航と後輩 ページ3
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「付き合ってください!」
航「ごめんなさい!」
中学生のときに初めて出会った、井上航先輩。
一目惚れしてすぐに告白したけれど玉砕。
以後、めげずに告白を続けては振られる毎日だ。
航「お前も心臓強いなー」
「そうですか?」
航「振られた相手に告白し続けた挙句、追ってJTのマネージャーしてるとかヤバすぎんだろ」
「まあ航先輩バレー上手でしたし、入るならJTかなーと思ってたら当たってました!」
航「はあ、一周まわってすごいよ」
練習後の体育館で航先輩に話しかけるこの時間が、私の癒しの時間だ。
小野寺「またやってる」
「あ、小野寺くんも言ってやってよ!いい加減Aと付き合えって」
小野寺「別に付き合わなくてもいいですよ航さん、俺がAと付き合うんで」
「小野寺くんは嫌!背が高すぎる」
小野寺「振られた」
小野寺くんと言い合ってるうちに、航先輩はさっさと帰る準備をして出て行ってしまった。
それが柄にもなくショックで、ちょっとだけ苦しくなる。
私がめずらしく本気でショックを受けているのを不審に思ったのか、小野寺くんが頭をポンポンしてくれた。
小野寺「航さんはさ、照れてるだけだよ」
「うー…」
小野寺「…ここだけの話ね、」
小野寺くんの言葉を聞いて体育館を飛び出す。
そんなに遠くへは行ってないはずだ。
案の定、目の届く範囲に航先輩の背中が見えて思わず名前を叫ぶ。
航「おまっ、声デカすぎんだろ、」
「私のこと好きって本当ですか、?」
航「な、」
「小野寺さんから聞きました、!いつも私の告白を断るのは、私を傷つけたくないからだって航先輩が言ってたって…」
航「あいつ…」
「…私のこと、どう思ってるんですか」
心臓がうるさい。走ったから、汗と息切れが止まんない。
それでも確認せざるを得なくて、私より背の高い航先輩を見上げる。
一瞬「うっ…」ってなった航先輩が、観念したかのように「すきだよ…」って小さく呟いた。
「だったら、」
航「だから!付き合えない。お前が嫌がらせを受けるかもしれない」
「じゃあ航先輩が守ってよ」
航「…」
「私のこと好きなら守ってよ…っ!」
悔しさで泣きそうになってたら、航先輩に引き寄せられた。
…初めて、ハグされた。
航「…我慢してんだこっちは」
「我慢なんかすんな…」
航「ごめんな」
「…うん」
航「…好きだ」
「私も、」
航「…じゃあとりあえず、抱かせろ」
「え!?」
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みう(プロフ) - 花さんはじめまして!井上さんのお話最高でした…!!他の作品も読ませていただきます!リクエストなのですがもしよろしければまた井上さんのお話を書いていただけませんでしょうか?よろしくおねがいします! (2022年3月4日 1時) (レス) id: b8e8982ec1 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - やっぱり定期的にこの作品を見に来てしまいます(笑)更新待ってます! (2021年11月7日 1時) (レス) @page10 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - りこさん» りこ様!大変お待たせいたしました😭😭😭関田さんの小説を書かせていただきました!山本くんの小説はもう少々お待ちください! (2021年10月23日 19時) (レス) id: 6782c8e9bf (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 花さん» ありがとうございます!よろしくお願いします🙇♀️ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 2bcab9c47e (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます✨かしこまりました!ほかのリクエストが終わり次第書かせていただきますので時間はかかると思いますが少々お待ちください!🥺❤️ (2021年9月25日 19時) (レス) id: 6782c8e9bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2021年9月18日 13時