勘 ページ22
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LEDのキャンプ用ランプで室内を照らして、座れば？って座布団みたいなクッションを渡される。
ゆっくりと腰を下ろすと、小さなテーブルの上に晶大が何かを置いた。
よく見ると、それは宝箱で、思わずドキッとする。
…そういえば私、あの事故以来ここに来てない。
ってことは、私の宝箱はそのままだってこと。
誰かとここにいた形跡が残ってるってこと。
山内｢これ、俺の宝箱なんだよね｣
｢そ、そうなんだ…｣
山内｢…で、こっちのピンクの箱が、誰の宝箱かわかんねえの｣
｢…へぇー｣
ちょっと待って。
あの時、晶大なんて言ってた？
たしか、｢大切な人から貰ったものが入ってる｣って言ってたよね？
…大切な人、って、私だよね。
山内｢…ピンクの箱には、大したものは入ってなかったんだけど｣
｢…｣
山内｢俺の宝箱の中に、手紙と、写真が入ってた｣
｢て、がみ…｣
山内｢…うん、Aっていう女の子からの手紙｣
｢…え｣
山内｢そして、この写真｣
その10年くらい前の写真には、2人の子どもが写っていた。
…それは紛れもなく、晶大と私。
まだ私の身長が晶大よりも高かった頃の写真。
その写真を持つ私の震える手を、晶大が握る。
ビクッとして見上げると、ちょっとだけ怖い顔をしていた。
｢…離して、？｣
山内｢…この、Aって子、お前だろ？｣
｢違う｣
山内｢…なんで言い切れんの？｣
｢そっちこそ、なんで私って言い切れるの？｣
山内｢…勘｣
｢話になんない｣
山内｢この写真の子がお前に似てる。それから、この俺が、大切に保管してる手紙をくれた女の子を、覚えてないなんてありえない｣
｢…｣
そうだ。
晶大は昔から、記憶力がいい。
保育園で足し算引き算のやり方を教えて貰ってもすぐ覚えてた。
山内｢何回思い出してみても、女の子の顔を思い出すことはできなかった｣
｢…｣
山内｢なら、俺が何らかの理由で忘れてると思うんだけど｣
｢…｣
山内｢…お前じゃないの？AA｣
｢っ、｣
背中に、冷や汗が伝う。
まずい、まずい、！
どうする。
逃げる？
そう思って手を引っ張ってみたけど、思いのほか晶大の力が強くて離れない。
どうしよう、。
山内｢…なあ、なんで俺覚えてないのお前のこと｣
｢…だからっ、知らないって｣
山内｢嘘はいいから。教えろ｣
｢…っ、｣
山内｢俺にとってお前は、大切な存在だったんじゃねえの？｣
｢やっ、｣
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(名前)あやか(プロフ) - 続きを待ってます！お願いします (2021年9月18日 15時) (
レス) id: 6c19d02f23 (このIDを非表示/違反報告)
ぷいん - いつか更新されることを願ってます…！ (2020年12月12日 10時) (レス) id: fe96328630 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 00xxxx1さん» 本当ですか！！！！嬉しい、ありがとうございます！！ 更新頑張ります！！！！ (2020年5月20日 0時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
00xxxx1(プロフ) - 毎日更新楽しみにしています！！花さんの書くお話の中でもこれが一番好きになりそうです！！陰ながら応援しています！ (2020年5月20日 0時) (レス) id: 1f1bcc4b1b (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - ゴンさん» えぇ！？そんなそんな！！！ありがとうございます！！更新頑張ります！！ゴンさんのためにー！！！！ (2020年5月16日 17時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2020年5月11日 10時
