#ウィルソンとせいや《しろ》 ページ4
「ねぇ」
放課後の学校
暖かな夕日が僕らを照らしている
「なんだうぃる？」
せいやは僕の気持ちなんて知らない
ずるい
僕はこんなに苦しんでるのに
「………うぃる！」
顔をあげると目の前にせいやがいた
「なんだよ、、、近い、離して！」
僕はせいやの肩を掴んだ
しかしそれは出来ない、分かってた
僕の力なんかじゃビクリとも動かない
「僕の気持ちなんて知らない癖に
僕に構うなよ！」
僕は自分のバックだけを持って
教室を逃げるように出た
なんであんなこと言っちゃったんだろう
こんなことしても何も変わらないのに
「あ、ウィルソンじゃん！」
「…あ、田中くん！
もしかして今から帰る？一緒にかえらない」
「うぃる、まだせいやのこと思ってんのか？
あいつのことはもう忘れろよ」
「…うん」
今日のことは早く帰って忘れよう
いつまでもずるずると甘えた日々を過ごしちゃ駄目だってことはわかってる
明日、明日言おう、
下駄箱をでて靴に履き替えていたとき
「ごめん田中、こいつ俺と帰るから」
後ろか手が伸び僕の体を包んだ
「お前は悩みを一人で抱えすぎなんだよ」
そういったせいやの声は震えていた
「…もっと俺を頼れよ」
田中はこっちに向かって何かを叫んでいる
しかしその声はもう聞こえない
僕は口を開く
「…頼れるならもう頼ってるよ
せいやのことだから相談できないんだよ！！」
目から涙がこぼれるおちる
止めようとしても溢れ出してしまう
「きっとお前にこのことを相談したら
せいや、もう戻れないよ…
それでも僕の悩み受け止めてくれる？」
せいやは一瞬悟ったような表情を見せたが
すぐにニコッといつもの笑顔に戻った
僕を不安にさせないためなんだろう
そういうところが好きなんだ、
ほんとにずるいよ
僕はせいやに手を引かれるままについていった
外はもう薄暗い
まわりに人の雰囲気も感じられない
「ここなら誰にも聞かれないから、
ほら、言ってごらん、、、うぃる。」
「せいや、あのね、僕…」
心臓がいたい、言葉がでない
「………せいやのことが好きなんだ！」
その瞬間暗かった廊下が明るくなった
せいやの姿が、輪郭が、ぼやけていく
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もも(プロフ) - かなとさん» どちらが著作権を侵害してしまっているのでしょうか (2019年4月30日 13時) (
レス) id: 7895253822 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年4月30日 13時) (レス) id: 18d6d807bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ x他1人 | 作成日時：2019年4月30日 12時
