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「お!大先生有能じゃん!」
スコップを担いでた男の人はじりじりと自分に近づき、大先生の能力で無抵抗となった自分を拘束した
「コネシマ、この子殺っちゃって」
「おーけーD!」
きっとこの人達は自分が兄さんのことを殺したとでもかんちがいしているのだろうか、
まさか自分がそんなことするはずがない、兄さんはみんなと仲良くなれると言っていたがおそらく無理そうだ、不甲斐ない…
どうにか、どうにかしてこの状況を打破できないものか
「短い間やったけどさよーなら」
金髪の男が自分のこめかみに拳銃を宛がえた
その瞬間右腕が鈍く痛みだした、
そうだ能力があるじゃないか、この花の能力が
自分は長い袖に隠れていた彼岸花を日の元に晒した
「花言葉…悲しい思い出」
刹那、自分の体はスコップの男の拘束から逃れ
銃弾は確かに自分の体に当たったはずが、自分の体をすり抜け壁に小さな傷を作った
そう、自分の実体が無くなっていた
「な、なっ!!幽霊だ!!!」
スコップの男は叫びながら取り乱し
金髪の男を盾にして自分のことを睨んだ
「これが、、私の能力、、」
花言葉なんて知らなかった、しかし言葉がすらすらと出てきたのだ、
死の淵にたった者の本能ってすごいなぁと一人感心していると
騒ぎを聞きつけたのか、二人の人影がこちらに駆けてきた
「なにやってんだよお前ら…
驚かせてごめんね、俺の名前はひとらんらんって言うんだ、よろしく」
ひとらんらん…兄さんの言っていた人物だろうか
優しそうな人っぽいしどこか兄さんと似ている
「突然だけど、Aちゃんは本当に兄さんのこと殺してないんだよね?」
ひとらんらんと名乗る人物は、ばつ印のマスクを顎下まで下げた、
下からは真っ白な菊の花が覗いていた
「こ、殺すわけがない!
兄さんは自分の命の恩人だから、、」
いつの間にか大先生の能力は無くなっており
自分は立ってひとらんらんと名乗る男に抗議した
「花言葉、真実」
ひとらんらんは聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で呟くと、じーっと自分の目を見つめた、そして数秒間ほど経つと、ふぅと安堵したようなため息を吐いた
「この子が言っていることは本当だよ、コネシマは一端銃下ろして」
するとひとらんの後ろにいた、赤いマフラーを身に纏う、背の高い男の人が私に話しかけてきた
_ ̄_ ̄_ ̄
ひとらんらん
菊の能力者
*菊の言ノ葉『真実』
嘘か本当かを見極められる
ラッキーアイテム
ティーカップ
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作者名:しろ | 作成日時:2018年8月16日 22時