青春 (ページ18)

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高木side

「薮くん、光くん」

薮「どうした？」

「なんでもない」

光「リレーのアンカー決まったらしいよ」

『他の人の場所は委員会で決めます。次は団技
です。団技は綱引きです」

光「綱引きだって、雄也できる？」

「綱引きは綱を引くだけじゃん」

薮「高木、伊野尾が見てるよ」

薮くんに言われ伊野尾くんの方を見ると、じっと見つめられる。
べーってして薮くんと光くんのとこに戻った。

「伊野尾くん小学生扱いするもん」

薮「高木は小学生だよ」

光「小学生以下かも」

「2人して酷いんだけど」

『100m走の順番を決めます』

薮「俺も出るのかな、ちょっと聞いてくる」

薮くんが委員会の所に聞きに行く間に光くんに相談した。

「伊野尾くんが走りたくないって」

光「あー見えて速そうだけど」

「中学校の頃は1回も参加してなかった」

光「そんなに嫌いなんだ」

「俺が全校リレーに出るって言ったらダメっ
言われた」

光「俺も嫌だよ、薮が出るの。でも走ってる
所見てみたいし」

「光くんは、走らないの？」

光「俺普通の速さだから」

「そうなんだ」

薮「高木、俺達出なくて良いって」

「ほんと！？」

光「いいなぁ」

「俺光くん応援するよ」

光「ありがとう」