青春 (ページ11)

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授業中後ろがゾクゾクする。

薮からの視線を感じる。

多分怒っている。

伊野ちゃんは、手に顔を置き、廊下を見たり雄也を見たりたまに俺を見ている。

雄也は……寝ている。

50分の授業が終わり立ち上って雄也の所に行こうとしたら腕を掴まれた。

「やぶ、どうしたの？」

薮「雄也と何話してたの？」

「雄也」

そう言い雄也の席を見ると、雄也も伊野ちゃんに捕まえられて俺らの所にきた。

どういう状況だろうか。

薮の上に俺がいて、俺の席に伊野ちゃんがいてその上に雄也がいる。

「正直に言うよ。
薮と伊野ちゃんにファンクラブが女子の中でで
きていて雄也もファンクラブできて告白してる
人もいるからどう思うのか聞いてみただけ」

高「それだけだよ」

薮「ファンクラブとか興味無い」

伊「俺も〜2人が誰かに何かされてるかと思っ
た」

『薮くんちょっといいかな？』

香水の匂いが強い3年生の先輩が薮に声をかけてくる。

薮「今無理なんですけど」

『じゃ放課後また来るね』

そう言い先輩は帰っていった。

チャイムが鳴りまた授業が始まる。