悪ノ物語【7西】 (ページ7)

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赤「今から出国すれば明日の朝には青の国に到着する。青の国に到着すればすぐに作戦実行してくれ。それじゃあ君達の帰りを楽しみにしている。｣

俺が青の国を焼き払えと命令してから数日後。

青の国を焼け野原にするための道具を十分に準備し、我が国の兵士を青の国へと送り出した。

桃「ほんまに良かったんですか？｣

赤「今さらそんな事聞いても遅いやろ。船はもう行ってしもた。呼び止める手段はないんや。｣

桃「ですが、｣

赤「誰に何を言われようが辞めるつもりは無い｣

俺はノゾムの言葉を遮るように、食い気味に口を開いた。

赤「兵士達の帰りが待ち遠しいな｣

桃「上手くいくといいですね…｣

赤「我が国の兵士は幾つもの戦に勝ち続けてきた。きっと今回も上手くやってくれる。そんなことより、もうすぐ日付が変わるから今日は寝よう｣

桃「はい、おやすみなさい…」

ノゾムはどこが悲しげな様子で自室へ戻った。

俺はその様子を気にする事なく、王室へ戻り眠りについた。

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