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22話 ページ38

Aside


それからというもの、ソラちゃんはよく俺に話しかけに来るようになった。


ソラ「Aくん!あの、これっ!」


『ん?なんだ、これ?』


ソラ「そ、その……私、Aくんと離れちゃってから、ずっと渡したくて……!」


うさぎのぬいぐるみ……ああ、そう言えばソラちゃん、うさぎが好きって言ってたな。


『いいのか?』


ソラ「はい!…その、Aくんじゃないと、だめなんです…!」


『!…そ、の、ありがとう、な、』


そう言うと、ソラちゃんは微笑んで走って行った。


マッシュ「Aくん。……え、」


フィン「…!」


レモン「え、えええっ!?」


ドット「は?」


ランス「なん、だと……?!」


『っくそ……』


俺は頬が熱く感じた。


『そ、そんなに見るな。』


レモン「Aくんが、照れた……!Aくんの好きな子なんですか?」


『も、元な、元。今は、そんな感情はねぇよ。』


俺はそっぽを向いた。


前は好きだった。だけど、今はほんとにそんな感情はない。


レモン「もーっ!照れないでくださいよぉ〜!!」


レモンが1人で盛り上がってる中、4人は俯いていた。


『どうした?』


マッシュ「……ねぇ、Aくん。」


『ん?』


マッシュ「その、ぬいぐるみ。ちょっと貸して。」


ええ、なんでだ……?


でもマッシュの目は少し怒りを含んでいた。


『……ん、はい。』


俺がマッシュにぬいぐるみを渡した途端。


ブチィっ!!


『っは…?!』


な、何してんだこいつは……!?!


『お、おい!マッシュ、何してっ、うお!?』


すると急に何かを目の前に出した。


『盗聴器……!?』


え、嘘だろ、ソラちゃんが?


マッシュ「……簡単に、人から物を貰うのはだめだよ。」


うわー、怒ってる……


でも仕方ねぇよな、昔仲の良かった人から貰う、って。


『次から気を付けるから、な。』


そう言ってマッシュの頭を撫でた。


マッシュ「……うん。」


ソラちゃんには詳しく聞かないとな。

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砂 糖 。(プロフ) - 人間さん» 寝起き悪い感じで大丈夫ですか!? ありがとうございます😭 (4月8日 7時) (レス) id: 82222600b0 (このIDを非表示/違反報告)
人間 - リクエストで寝起きの男主を見た反応をお願いします!更新無理しないでください! (4月7日 21時) (レス) @page39 id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
砂 糖 。(プロフ) - 奇花琉さん» わぁ〜!とても嬉しいお言葉ありがとうございます!了解です!!少し遅くなるかもしれません、、! (4月4日 0時) (レス) id: 82222600b0 (このIDを非表示/違反報告)
奇花琉 - めっちゃ尊いです…。この作品と出会えて幸せです!すみません、リクエストでキャラが照れるまで全力で甘やかしたらがみたいです。 (4月4日 0時) (レス) id: d03b24d678 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:砂 糖 。 | 作成日時:2024年3月26日 11時

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