君の幸せを、ずっと【学園アリス】Part4 (ページ5)

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花園会騒動・完ページ5

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今、はじめて、この学園に入って良かったと思う。
暖かい皆が周りにいてくれて嬉しいって思う。仲間が出来て、好きな人が出来て、本当に幸せ。

棗「ボーッと突っ立ってるのがわりー」

蜜柑「棗お前ってやつは〜〜」

鳴海「蜜柑ちゃんドードー、って何で僕が止めてるの？」

好きな人の楽しそうな声が聞こえる。
本当に本当に幸せで、胸がいっぱいだ。

心「流架くん顔真っ赤〜」

翼「まあまあ流架ぴょん、そう怒るなって」

蛍「流架ぴょん(カシャ」

流架「今井っ写真を撮るな！！」

幸せすぎて自然と笑みが溢れるんだ。

『ぷっ……あはははっ！！今井さんまでっ！』

翼「え、？」

流架「……春井ってそんなに笑うキャラだっけ？」

『私だって笑いますよ！ね〜心くん？』

心「ん〜そうだっけ」

『そうだよ〜蜜柑ちゃんのところ行こっ』

一番近くで声がする心くんを無理やり案内役に連れて、蜜柑ちゃんのところへ走った。

その後ろ姿を見ている人たちにすら、気づかずに。

美咲「翼？私らも行こーぜ」

翼「あ、ああ」

流架「・・・」

目が見えなくても、前を向ける。そんな場所に巡り逢えた。
ここなら、私は頑張れる。

ずっとずっと、この時間が続けばいいなあ。

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「そうですか。アレ(ペルソナ)が。」

「はい。自室で休みを取ると」

「…………所詮、カエルの子はカエルというわけか」

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「かきつばた。そなたの琴の音色はいつも美しいな」

「恐れ入ります。今回の件、よろしかったのですか？」

「良い。初校長が何を言ってきても、地下のことは知らぬ存ぜぬで通せば良いこと。」

「ですがそれでは、あまりに姫様にご負担が」

「…………ここが誰の庭園か思い知れば良いのだけれど」

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「じゃあ蜜柑のもう一つ(・・・・)のアリスって」

「その可能性が高い」

「蜜柑………お前この先いばらの道だぞ……」

「殿内。もう1人気にかけておきたい生徒がいる。」

「…………ああ。わかってる。」

これにて、花園会騒動はそれぞれの形で幕を閉じた。