君の幸せを、ずっと【学園アリス】Part2

アリス祭　体質系ミュージカル ページ8

流架「お前ら絶っっ対！！見にくるなよ！？！？」


うんうん。


流架「ぜっっっったいだぞ！！！！」


うんうんうん。


流架「来るなって言ってるだろおおおおお」



・・・・・流架くん、ドンマイ。













ーーーーーアリス祭3日目。

1.2日目までの模擬店祭とは異なり、能力別クラスがそれぞれパフォーマンスで競い合う日だ。


体質系はこのパフォーマンス祭に全力を注いでいる。

だから毎年、早めに行かないと良い席が無いのだけど





今年はどうしてか控室前にいる。



蜜柑「この控室やな！主演・乃木流架って書いてる！」


アンナ「今回の体質系ミュージカル、脚本演出ぜんぶ鳴海先生みたいよ」

心「うわーーくどそうだねそのミュージカル」



ガチャ



蜜柑「流ーーーー架ぴょん！！！！」


流架「うわあああああ」




女子たちの割れんばかりの歓声に

流架くんはこちらの予想以上に驚いたようで、

メイク途中の顔をこちらにーーーーー






いや完成度高っっっ。メイクいるか？？


やっぱり美形のメイクは、向かうとこ敵なしってか






蛍「春井さん、多分気づいてないだろうけど心の声ダダ漏れよ」


『え・・・うそ！どこから！？』

流架「春井・・・」

蜜柑「ほんっまに！かわいいなあ！女の子みたい！！」



ピシッ



流架くんの顔が歪んだ。

………みんなは気づいてないんだろうか。





棗「おいうるせぇよ人の楽屋で」


棗くんは気づいたみたい。
蜜柑ちゃんを思い切り後ろへ引っ張った。


蜜柑「何すんじゃおらーーー！」



鳴海「あっれ〜〜！君たちいつのまに舞台裏に」

心「あ鳴海先生えっとじんちゅー見舞いです」


簡単に言えば、賄賂だ。




鳴海「あらっどうぞゆっくりいってね♡
あ、せっかくだから舞台袖の方とか見学に行くかい？？」


「「行きたーーい！」」

　
鳴海「はーい！じゃあ探検にいきまっしょ〜♡」







皆が部屋から出て行くとき、少し落ち込んだ流架くんの顔が見えた。



『ねえ棗くんて優しいね。乃木くんのことよく見てる』


流架「えっ…………うん。そうなんだよね」


棗くんが褒められた、
それだけで彼はこんなに幸せそうな表情になるんだ。


『それじゃミュージカル頑張ってね』


流架「うん。ありがとう春井」







ガンガラッガッシャーーン




蜜柑「ギャアアアアアアアア」



『何！？どうしたの！？』


流架「何かあったんだ…行こう！！」

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