君の幸せを、ずっと【学園アリス】Part2

アリス祭　今井兄妹 ページ7

「「「兄さん！？！？！？」」」








その場にいた全員が凍った。




委員長「今井昴に今井蛍、
よく見たら顔も似ているのに〜〜僕のマヌケ〜〜〜」


蜜柑「兄さんって……蛍の隣にいるあの人誰？」





「「「えっっっ」」」




『蜜柑ちゃん、あの人は今井昴さん。
潜在系クラスの代表で、生徒のトップ・幹部生の副代表でもあるんだ。学園のNo.2っていえばいいのかな』


蜜柑「え！！そんなすごい人が蛍のお兄さんなん！？？」







・・・でも、少し離れた場所から聞こえてくる2人の会話は、とても仲睦まじい兄妹のものではなかった。








昴「妹が産まれていたことは、両親からの手紙で知っていた。入学おめでとう。なかなか優秀だと聞いている」


蛍「・・・どうして、両親に一度も会おうとしないんですか。模範生なら望めば面会のチャンスくらい」


昴「彼らが僕を産んでくれたことに感謝はしている。

だが、もうすでに住む世界の違う人間だ。
関わる必要を感じない」









ーーーーその後、今井さんは少し悲しそうに

蛍「幼い頃からこの学園にいたら、私もあんなに大切なものを見失って生きていたのかしら…」

と、お兄さんの背中を見送っていた。










そして、この様子を一緒に見ていた棗くんが、


少し遠くの空を見て寂しそうにしていたのを、


私だけが見ていたーーーー

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