棗くんへのプレゼント ページ45
陽一「・・・ちがう」
『このお店も違うか、じゃあ別のお店行ってみようか』
陽一「うんっ」
私たちは洋服店やお菓子屋、ゲームや漫画等を見て回ったが、ピンと来るものはなかった。
ピタッ
『ちょっとこのお店見てもいい？』
陽一「うん」
ｶﾗﾝｶﾗﾝ♪
「いらっしゃいませー」
陽一「きれい」
『綺麗だね、クリスマス仕様の雑貨かあ』
陽一「にーちゃ、ちがう」
『ぷっあははは確かに！日向くんクリスマスって感じしないね！』
このお店も違うかな、と去ろうとした時、キラキラとしたものが私の目に飛び込んできた。
『これ、すごく綺麗・・・砂時計だ』
それは、セントラルタウンでは珍しい、
だけど、とても綺麗で儚くて・・・
いつかどこかに行ってしまいそうな、彼と、
時間を止めてあげたいと思ってしまっている
私の心のようだと思ったんだ。
流架「春井？」
可愛い雑貨屋さんがよく似合う男の子もいるもんだな。
流架「え、もしかして春井もそれ？」
『え？』
流架「俺、ちょうどそれ買ってきたところで」
腕の中には既に綺麗にラッピングされた袋があった。
『あちゃー、でも良いよねこれ』
流架「・・・うん綺麗だよね」
『仕方ない別の探そう』
流架「え、いや、それなら俺が」
『こういうのは早いもの勝ちだよ、それに乃木くんが日向くんにあげたいと思うもの私が奪うわけには・・あ！』
流架「え？」
『ねえその砂にさ、ちょっと細工していい？』
「細工？」
『最近練習で、癒しのアリスを色んな形の粒に出来たんだよね。それ砂の中に混ぜたら綺麗にならないかな？』
「つまりプレゼント俺ら2人からってこと？」
『あーだめかな、うーん』
「え、えっと」
『あ、陽一くん決めた？』
陽一「うん・・・よろこんでくれりゅ、かな」
『描いた絵が踊るペンで、日向くんの似顔絵描くのか。
うんっすごく素敵だと思うよ。陽一くんが頑張って描いたって知ったら日向くんきっと喜んでくれるよ』
陽一「あ、ありがとぅ、かってくる」
『一緒に行くよ』
お財布から頑張ってお金を出す3歳児……なんて幸せな光景なんだろう。
流架「………なあ春井。さっきの粒、星とかも出来るか？」
『う、うん。出来るけど』
流架「さっきの、お前の案、アリス入れるっていいなって思ってさ。よかったら、一緒に」
『私は嬉しい、けどどうしたの急に』
流架「・・・春井って棗のことよく見てるんだなって思ってさ」
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あんこ - とても面白くてあっという間に読み進めてしまいます！私も学園アリス大好きです！よーちゃんと翼先輩もたくさんででてきて個人的にとても嬉しいです★私もクリスマス衣装は蜜柑ちゃん派です♪ (7月21日 6時) (
レス) @page50 id: 1dc705f50b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2023年6月28日 13時
