君の幸せを、ずっと【学園アリス】Part2

高等部の"穴" ページ39

殿「"穴"はどこに繋がっている？」

櫻野「・・・どこへでも」

殿「は？」

櫻野「"穴"は通る者のイメージした場所へ通じる。
1つ前に通った人間の出た場所くらいは記憶しているだろうから、君たちの追う人間の近くなら行けるだろう」

殿「お前らの正体って・・・」

今井「聞かない約束じゃなかったか？」



櫻野「到着だ。」

翼「使われてない音楽室？ここのどこに"穴"が」


ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ



ボウッ


殿「穴って"鍵穴"！？」

櫻野「急いで。この穴が開いてるのは30秒くらいだ」

翼「蜜柑早く来い！」




蜜柑「あ、あのお兄さんがここにいて、蛍は大丈夫なんです、よね」

今井「・・・ああ。今は任せてある。
だから大丈夫だ行きなさい。」



殿「蜜柑っこれ持ってけ！使い方は翼に！頼んだぞ！」

蜜柑「殿先輩っ」






シュンッ





櫻野「・・・行ったな」
今井「ああ。」

殿「あいつら・・・絶対無事に戻ってこいよ」


今井「殿内。今から本部へ来い。」

殿「わーってるよ。"Z"討伐プロジェクトの」
今井「違う。病院だ」

殿「え？」

今井「・・・看なければいけない患者が増えてな。」


ーーーーーーーーーーーーーー
@本部病院 集中治療室



『今井さんっ今井さん！！！』


今井「春井！」

『今井代表！』

今井「・・・容体は」

『ウイルスの侵攻は止まっていますが、やはり侵食範囲が
こうも大きいと身体への負担がゴホッｺﾞﾎﾞｯ』

今井「わかった。別室で君も休みなさい。」


『で、でもっ今まで助けに来られなかった分』


櫻野「君も患者側の体調をしているんだ。休まなければ。
いつ、彼のところに戻されるかもわからないんだ」

『・・・わかりました』









殿「彼って？」
櫻野「・・・噂で聞いたんだろう？」

殿「じゃあ、あの初等部生が初校長の愛人！？」
今井「半分嘘で、半分本当だな」


殿「どういうことだ？」



櫻野「彼はそうしたがってるようだけどね、理由はまだ
定かではないがおそらく」


今井「佐倉の"星なし"の理由とほぼ一緒だと考えている」


殿「・・・それってつまり」
櫻野「確信は持てないが」



今井「首のアザ、がほぼ確信だと裏付けてくるが、な」



殿「首のアザ？」
今井「今後分かることだろう、我々にとっても」


櫻野「じゃあ僕はこれで。
この件について色々嗅ぎ回ってる人が出てきたようだ」

今井「殿内。お前は今から増幅のアリスを発動させろ。
妹と春井の両方を治療する。」

タイムリミットまであと1日→←高等部潜入！？

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