君の幸せを、ずっと【学園アリス】Part2

進む計画 ページ36

@学園本部 危力系"Z"討伐会議


ペルソナ「・・・以上が今回の任務内容となる。
出動命令ですぐ動けるよう、ここで待機しておけ。」





颯「おいっ棗どこ行くんだよ」

棗「・・・トイレ」


楓「逃げたら承知しねーぞ！
お前がいなくて怒られるのは俺らなんだからなっ」

ルイ「ねー待機長くなーいっまだなのーっ」






棗「・・・トイレ前休憩っと」


彼のやんちゃが聞こえたのは、
会議室の窓の外を見ていた陽一だけだっただろう。

普段から真面目に会議など参加しないし、
もちろん今回だって危力系強制参加でなければ・・・





神野「・・・両親との面会を初校長は許可しないだろう」

岬「しかしっ今井は今後の状況も読めない重体でっ・・」

神野「同行者があの(・・)佐倉蜜柑なことも問題だ。
ただでさえあの娘はーーーー」



棗「っ！」


鳴海「神野先生いつからそのことを・・」
神野「当時のことを知っていれば大体の予想はつく。
それに、行方不明のもう1人の生徒の件もだ」

岬「・・・春井の件何か分かったんですか」
神野「まだ確信はないですが、
体調不良というのは何かの伝達ミスとのことでした」

鳴海「伝達ミス・・・？1週間もいないのに？」




先生たちの話を影から盗み聞いていた時だった。





『今井さんっ誰か』




棗「・・・春井？」


聞き覚えのある声と、人影ーーーーー





なんで、あいつが、本部のバルコニーに


男に連れて行かれて




それに、あいつの後ろにいたのは、見間違いでなければ、





初校長だ。






ーーーーーーーーーーーーー
@特力系教室

蜜柑「パ、パーマっ」

スミレ「あなたねぇただでさえ皆に心配かけたのに！
今井さんだってあんな大怪我なのにそんなマネっ」

蜜柑「だ、だって！ウチ約束したんやもん！
蛍と一緒に・・・委員長のアリス絶対取り返そうなって！
それにウイルスの特効薬も早く見つけんと蛍がっ」

スミレ「だからって！それは学園の仕事でしょっ」

蜜柑「でもっ少しでも状況良くするためにっ

何かウチに出来ること……じっとなんかしてられへんっ！
動かへんかったことを悔やみたくないねん！！！」



流架「・・・っ俺、手伝う」


蜜柑「流架ぴょん…？」

流架「佐倉が"穴"探すの手伝う」



「「「えーーーーーー！？」」」





…………緩むはずのないシリアスな話題が、

凄まじい威力の恋のマジックを目の当たりにし

流架をあたたかく見守る隊は少し緩みましたとさ。

恋のマジック→←助けに行けない

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