君の幸せを、ずっと【学園アリス】Part2

アリス祭　アラジンと魔法のランプ ページ4

………困った。





何が困ったかというと、




目の前の試練ーー




[1分以内に僕と同じところまで登ってきてごらん]



無理。雲のアリスの持ち主？が
雲に乗って5mほど浮いちゃってる。


迷路で迷って時間をロスしたうえに、
初めての試練を出す魔神役の特力生徒は雲の上。


はぁこういう時癒しのアリスでは・・どうにも・・







流架「うわああああああ」


スミレ「ぶっっっ・・・・アハハハアーハハハアハハ」


蛍「ﾊﾞｶﾝﾊﾞｶﾝｯ」






なんか至る所ですんごい声が・・・


今井さんのは声ではない、か。どんな発明品だろ……







『どうしよう……』


癒しのアリスをどうにか…………


『そういえばお助けグッズって！』


って懐中電灯！？これじゃどうにもならん！！！


『もうどうにでもなれ・・・』


藁を掴む思いで懐中電灯を点けてみる。




カチッ



辺りが結構暗めだったから、

見えていなかったものが見えてきて、

セット凝ってるなあって思って、あれ？？



『これは・・・ツタ？』



大きいツタがあった。この大きさ、学園の森からとってきて、迷路のセットに巻きつけたってところだろう。



よし、これなら…！！！







パアアアアア







癒しのアリスで、ツタを回復・成長させる。



もっと、もっと伸びろ！

大きくなれ！！！








ぐーーーーーーん





「ま、まいった！なにこれすっげえ……」





私は気付けば雲の人よりもっと高いところまで、
ツタに巻きつかれて上がっていた。



鳴海「お〜い和奏ちゃ〜〜ん！なにそれすっごいねえ」


鳴海先生がちっちゃく見える。



翼「おーーーい！和奏ちゃん！？ツタが壁壊しそうやばいやばい！！」





『へっ！？』



メキメキメキメキ



そこら中の壁が軋む音が体育館に響いていた。




『わーごめんなさい！すぐ戻しますっ！！！」



するするするとツタから落ちてく中、
リタイア出口に向かう流架くんと目があって、なにか


驚いたような、


心配したような顔をされた・・気がする













その後、美咲先輩のドッペルゲンガーのアリスに翻弄され



美咲「「「本物はどれだーーーーー」」」



『わあああああああああ』


一瞬でギブアップ。

美人の顔って近くでたくさんになると、
絵面の暴力がすごい。

誰かクリアできたのかな？




ちなみに、リタイア口までも凝った迷路の内装で、


しっかりちょっとだけ迷った。

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