検索窓
今日:3 hit、昨日:47 hit、合計:15,829 hit

首のマーク ページ27

『え……母を知っているって、どういうことですか?
母は、随分前に行方が……今生きているかどうかも』





「生きているよ。君のお母さん、鈴香さんは」





なにを・・・言っているのこの人は・・・




「私が君のお母さんに会わせてあげよう。
でも今すぐには無理だ。君が私のもとにいれば、近いうちに必ず会わせてあげよう」




『あ、ありがとう・・ございます』


あまりの急な話に私はうつむいて、ちゃんと返事ができなくて、



「君は本当に鈴香さんにそっくりだねーーー」



だから、初校長がいつの間にか私に触れる距離まで接近していたことに気づかなかったんだ。







ガリッ



『っつ!!』




ドンっ



私はとっさに初校長を突き飛ばしていた。



「消えてなくて良かったよ、その印。今日のところはこれで下がりなさい。優等生賞の詳細は追って連絡する。」


『はい………失礼します』








教室に戻る前、私は鏡を確認した。



『やっぱり・・・』


昔からある首のアザ、
その近くにもう一つアザが出来ていた。

キスマークというやつなんだろうが、こんなもの………


なんとか制服を伸ばして、
付けられたアザを隠そうとするが

『最悪…届かないじゃん』

嫌なところに付けてくれたもんだ。
まあワザとなんだろうけど。

『……仕方ない。これで教室戻るか』




さっきの。
母が生きてるって、会わせてくれるって。

本当なんだろうか。

本当ならなぜ私に会いに来てくれないんだろうか。

希望と絶望が同時に私の心を押し潰してくる。



ーーーーーーーー


ガチャ

一同「「優等生賞おっめでとーー!」」


クラッカーの音がして、大きい横断幕に

"委員長&和奏ちゃん 優等生賞おめでとう"

と書いてあった。



キツネ「委員長の地元って福岡だよな!?
お土産は辛子明太子よろしく!」
心「僕は博多通りもん〜」


蜜柑「和奏ちゃんの地元は・・・あれっ和奏ちゃん
それどーしたん?」


『えっな、なにが?』


蜜柑「その首のアザ…2個もあったっけ?」



私は急いで片手で隠す。



心「・・・キスマーク?って何?」



キツネ「え!なに!キス!?どゆこと見せて見せて」



『ちっちがうから!これは虫刺され!』



どうしよう。こんなの皆にバレたくない。


棗「水玉お前補習なんだろ、さっさと行けよ」



蜜柑「うっ・・・」



キツネくんと心くんの興味が蜜柑ちゃんいじりに向いた。



庇って、くれたのかな。

各々の優等生賞→←優等生賞は誰に



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
31人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あんこ - とても面白くてあっという間に読み進めてしまいます!私も学園アリス大好きです!よーちゃんと翼先輩もたくさんででてきて個人的にとても嬉しいです★私もクリスマス衣装は蜜柑ちゃん派です♪ (7月21日 6時) (レス) @page50 id: 1dc705f50b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2023年6月28日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。