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定期試験 1日目 ページ25

さて、残るは5限の社会だけ。


1日5科目も筆記試験するのほんとに疲れるな。
流架くんの膝に乗っているウサギンを見て癒されようーー





ガラッ





教室の雰囲気が変わった。





「社会の槙原先生の代理で来ました、芹生です。」





「代理の先生だって!カンニング緩そうじゃね?」

「ばっか!見てみろよあの制御ピアスの数!
あれは相当強いアリスの持ち主ってことだよ!」

「ちっ諦めるしかないかーーー」










こんな生徒たちの会話など、入って来なかった。




あの先生、見覚えがある。たしかあの人はーーーー







右横に座る彼の強張る表情を見て、確信した。


あの先生は、棗くんの部屋の前で会った、



ペルソナだ。







ーーーーーーーーーーーー


1日目のテストが終わり、皆がわーっと解放される中、


棗くんは勢いよく飛び出して行った。

私も後片付けをして棗くんの後を追おうとした。





だが、いつの間にか教室に入って来ていた陽一くんに
止められてしまった。



『陽一くん・・・』

陽一「ねーちゃ、行ったらダメ……」





乃木くんが今にもどうしたと聞いてきそうだったので、





『・・・よし陽一くん!おねーちゃんとデートしよっか。
乃木くんも一緒にどう?』


半ば強引に乃木くんを教室から連れ出し、
セントラルタウン行きのバスに乗った。


流架「えっと明日もテストあるけど…よーちゃんまで」

『大丈夫!勉強できる場所あるから!
テスト期間いつもそこで勉強してたんだ。
陽一くんも一緒に勉強しようね!』




コクン




窓の外に目を向けると、そこにはーーー


ペルソナと棗くんの姿があった。




やっぱりさっきの先生はペルソナだったんだ。


一体何の目的で教室に来たのか………

本当に代理なわけがない




日向くんの監視??




私は知らず知らずに、乃木くんからは見えない、反対側の手をぎゅっと強く握りしめていた。


陽一くんにはバレバレだったみたいだけど。

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あんこ - とても面白くてあっという間に読み進めてしまいます!私も学園アリス大好きです!よーちゃんと翼先輩もたくさんででてきて個人的にとても嬉しいです★私もクリスマス衣装は蜜柑ちゃん派です♪ (7月21日 6時) (レス) @page50 id: 1dc705f50b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年6月28日 13時

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