君じゃなきゃ…【サグワ】

7話　再び ページ8

すぐにその日はやってきた。

約束の10分前。もう駅についている貴女


貴「緊張するな。LIVEで話したのに…。」

こ「ごめん！待った？」


こんなやりとり、なんか恋人みたい…
でも、もうこうたくんには彼女がいるから、
こんなこと出来るのも今日が最後かな。


貴「ううん！さっき来たところだから！」

こ「そっか。えっと、どこで話す？」

貴「どこでもいいよ！リスナーさんに見つかると
　 勘違いされてまずいよね？ならさ、
　 こうたくんが嫌じゃなければ、家こない？
　 話すだけだし、さ」

こ「確かに、リスナーさんに見つかると
　 大変な事になるし、悪いけど
　 お邪魔させてもらう！」ﾆｺ


この笑顔、このはにかんだ笑顔が
大好きでたまらないんだよ。
そんな笑顔見せないでよ。諦められなく
なっちゃうじゃん。



貴「あ、ここ！」

こ「おじゃまします。」

貴「適当に座ってて！お茶いれるから！」

こ「いいよ、そんなに気使わないで。」

貴「そっか。それで、話ってなんだった？」


正直こわい。こうたくんの話す
1言1言が、怖く感じる。
それでも、聞かなきゃって思った。


こ「その、話っていうのは、
　 実は、2年前の事で話したくて。」

貴「それなら、私も話したいと思ってた。」

こ「先、いいよ」

貴「じゃあ、聞くね、2年前のあの日
　 なんで別れようって言ったの？」

こ「それは…」

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