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｢っは、夢……では無いですよねぇこれは…｣
私の部屋では無い。どこか和風な部屋に住んでいる知り合いも居ない。
｢はぁ…ほんと何なのさ、って髪の毛がぁ！｣
起き上がった勢いで目の前に現れたのは胸くらいまである金髪。私は純日本人で髪の毛は最近切ったので肩までのはず…
｢きんぱつ…もう意味わかんないよ…死んだのに生きてて容姿変わるって…｣
ラノベのテンプレかよ…と思っていると、そういえば一期一振はどうした、と思い出す。
｢というか、一期一振がいるってトリップ、みたいな？…ははっ、いやいやいやまさか、｣
もしこの顔が私とまったく違かったら、それは、
｢成り代わり系…ってやつ？……まあ確証は無いしまずそんな事がありえないしここのことも事故に遭ったことだって実は夢でしたみたいなのかもしれないし……とりあえず鏡を…｣
静かな部屋に虚しく響く独り言に気不味くなったのか、フラフラと起き上がり部屋を眺める。いつもより視線が高い気がするが、気にしないのが吉だろう。
床には何かの資料が散らかっており、開いているクローゼットを見ると洋服がパンパンに掛けてある。
机を見ると丁寧にアクセサリーやメイク道具が飾られている。高校生の私が一目で高いと分かる高級ブランドの物ばかりだった。
｢高い物ばっかり…お金持ちの女性とか…？てか化粧品あるのになんで鏡無いかなぁ。｣
もしかしたら洗面台でメイクする派なのかも、と思い扉の前に立つ。
｢外出ても大丈夫、だよね？すっごく静かなんだけど…｣
ちょっとずつ…と言いながら扉を横に開ける。隙間から頭を出し左右を確認するが、誰も見当たらない。
｢えっ誰も居ないんだけど怖っ、実は刀剣乱舞じゃなくて和風のホラゲーとか？えっ怖い怖いホラーとか無理なんだけどぉ…｣
小さく独り言を言いながら廊下を歩き出しても誰ともすれ違わない。
ここが本丸と言うならばもっと刀剣男士が居るものではないのか？やはり一期一振は幻覚でここは別ゲーだったのでは…？と頭をグルグルさせていると、斜め前にあった扉から一期一振が慌てて飛び出して来た。
｢あ、主殿、倒れてしまったのですからもう少しお部屋で休んでいた方が宜しいのでは…？い、いえ、こちらに来られたくない訳では無く…｣
一期一振はそう慌てた様に弁解していたがそれよりも私がやはり『主殿』なのだという事を確信してしまった。
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慈しむ空虚。(プロフ) - 更新ありがとうございますッ！！凄く面白いです！気長に更新待ってます！頑張ってください(*ﾟ▽ﾟ*) (2019年12月13日 21時) (
レス) id: cc2a4b660d (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - キリンの妖精、キリンロングさん» コメントありがとうございます！刀剣乱舞の世界にに行ったらぜひ刀剣男士に会ってみたいですね(●´▽`●) (2019年4月11日 6時) (レス) id: d17669d91b (このIDを非表示/違反報告)
キリンの妖精、キリンロング - 面白いです！…刀剣乱舞の世界に行けるものなら行ってみたいですよね。／(^o^)＼ (2019年4月10日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘酒 | 作成日時：2019年4月8日 18時
