及岩の話

に ページ3

岩泉『……なんだ。』



俺も見つめ返す。



及川『今日で、最後にする。……俺、本気で岩ちゃんの事が好き。俺と、付き合ってください。』



及川からされる、最後の告白。



……んなもん、返事はもう決まってる。



岩泉『……おう。』



ｺｲﾂ
及川 には、これだけで充分。



及川『……だよね、わかって…え？？』



目を見開いて、｢今なんて言った？｣とか聞いてくる及川。



わかってねぇのかよ……！！



岩泉『〜〜〜〜〜ｯｯｯ！！！好きだって、言ってんだクソ川！！！！！！』



いつもみたいに大声で怒鳴ってやった。



……クッソ恥ずかしい。



顔に熱が集まって行くのがわかる。



ﾌｲｯと顔を逸らし、ズカズカと先に歩いていく。



及川『岩ちゃん待って！！！』



後ろから走って追いかけてくる及川。



及川『ねぇ、待って！！もっかい言って！！？』



……何言ってんだこいつ。



岩泉『…ぜってぇ言わねぇ。』



及川『いいじゃんか！！岩ちゃんの意地悪ぅ……！』



隣でﾌﾞﾂﾌﾞﾂ文句を言ってる及川の声を聞いて、少しだけ口角が上がる。



岩泉『ふはっ、うるせ……。』



そう言って笑う。



それを見て及川も笑う。



……今までで1番幸せな誕生日だ、きっと。



言わねぇけど



ありがとな、及川。

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