128 胸糞注意 ページ46
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……こんの猫被りめ
ちょっと心配したけど、全て演技だったようだ
化けの皮が剥がれた今の彼女は真顔である
『あ、いや。大丈夫なら良いんだうんうん』
「Aちゃんさ、偽善者ぶるの辞めたらぁ〜?」
『え』
「本当に毎回、伊久留をイライラさせてくれるよねぇ〜。この前からわたし、ずっと言ってるよね?業くんに近付かないでって」
……まぁ、確かに言ってたね
最初に言われた時は結構、真正面から受け止めてたけど、今はそれは出来ない
私と彼女はライバルであるからだ
『ごめんね。私も赤羽くんの事好きなんだ。だからそれは出来ない』
「は?何それ全然笑えないよ?Aちゃんこの局面で冗談言ってるのぉ〜?」
笑い混じりに彼女はそう聞き返した
『ううん。私嘘なんか付いてないよ。誤解してるみたいだから言うけど、さっき赤羽くんを止めたのは伊久留ちゃんの為じゃ無いからね』
「はい?じゃあ何だって言うの?」
『彼に問題を起こして欲しくないから。ただそれだけ』
「何それうっざ。わたし本当にAちゃん嫌いだわ。ボール当たって死ねば良かったのに」
『うん。嫌って貰って構わないよ。嫌われるような事して来たのは私だから。私だって伊久留ちゃんの事良く思ってないしこれはお互い様だよね』
「ッチ。そう言うこと言うから尚更嫌いなんだよっ!」
彼女はそう言って地面から砂をもぎ取って、投げ付けてきた
私は反射的に目を閉じて顔の前で手を広げた
砂の雨が降ってきた
パチパチと独特な痛みが顔に降り掛かる
……ここまでダイレクトに人に嫌われたのいつぶりだろう
最初は仲良く出来ると思ってたのになぁ
「あーあ。Aちゃんが大人しく生徒会長と付き合ってれば伊久留だって直接手を汚さずにすんだのになぁ〜」
『直接って何?もしかして今までやって来た嫌がらせって伊久留ちゃんだったの?』
「ふふっ。残念だけど、それとは比にならないくらいの嫌がらせがあるのぉ〜。次伊久留を怒らせたらAちゃんの居場所無くなっちゃうかもねぇ〜。キャハッ!」
彼女はそう言ってグラウンドの中央に戻って行った
……多分嫌がらせしてたのは伊久留ちゃんで確定だと思う
後はそれを裏付ける証拠があれば、辞めてくれるかな?
出来たら、校外学習までに解決したいな……
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潰れたいちご(プロフ) - この作品、「好きだから。」という曲がピッタリだと思います!よければ聞いてみてください! (2022年5月9日 19時) (レス) @page25 id: 2cda77c812 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ご協力感謝致します!(*´-`*) (2019年6月20日 23時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
みくり - 私も、授業中とか種転がってないかさがしてみます!!(笑) (2019年6月20日 23時) (レス) id: 2a3b3aad81 (このIDを非表示/違反報告)
オタク少女(プロフ) - ハバネロさん» じゃあまた2人をいじる材料を探しますね!(黒笑) (2019年6月20日 21時) (レス) id: 3dab4c0edd (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - 御二方お便りありがとうございました!喜んで頂いて何よりです!またラジオをいつも盛り上げて下さるのは私では無く、このようにお便りを下さるからですよ(*´ ∨`)シチュエーションを考えるのが凄く楽しかったです!これに懲りずまた何かあればお申し付け下さい! (2019年6月20日 21時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハバネロ | 作成日時:2019年6月7日 12時