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『ハァハァハァハァ……あ、あれ隣のやつまた居ない』
「業くんならさっき出ていったよぉ」
片手にイチゴ煮オレを握り締めて、息を切らす
声がする方に視線を向けると、私の前の席にふわふわ巻き髪の美少女が居た
猫が甘えて鳴くような高い声に、こてん、と首を傾げる可愛らしい仕草
世間的に言えばぶりっ子なんて言われるタイプなんだろうけど
正直……
どタイプです(鼻血)
『えっと、確か綾瀬さんだっけ？めちゃくちゃ可愛いね』
「あ、ありがとぉ。
『よろしく伊久留ちゃん。私もAで良いよ！』
「わかったぁ〜。Aちゃんよろしくねぇ」
『おっふ』
にこり、と微笑むその姿に女の私でもときめいてしまう
本格的に百合の花咲きそうで怖いです
「Aちゃん、業くんに何か用事なのぉ？」
『あー。うん、ちょっとね』
人に飲み物パシらせといて、どこに消えたんだよ
『あの人どこ行ったの？』
「多分校舎裏なんじゃないかなぁ」
『校舎裏ぁ！？』
授業始まりそうなのに何してるの？！
校舎裏で起こりそうなイベントと聞かれて思い付く事なんて、取っ組み合いの喧嘩くらいしか無いだろう
確かに不良っぽいな、とはちょっと思ってたけど……
そんな人に尻に敷かれて、私もしかしてかなりやばい状況？
『ね、もしかして赤羽くんって変わってる？』
「う〜ん。別に喧嘩したり、人の鼻の穴にわさび突っ込んだりするだけで、至って普通の人だと思うよぉ」
『だいぶ頭のネジ取れてることだけは分かった』
鼻の穴にわさび突っ込むって何だよ
何するにも容赦無いって事？
何それ怖い。私あの人に抗わないと！命の保証が無いじゃん！
＊
結局授業が始まっても彼が戻って来ることは無く、案の定先生に赤羽くんが居ないことがバレた
アイツはどこ行った、と先生がクラスの人に聞き回っているので知らないフリをする事にした
「栗山。お前は何か知らんか？」
『し、ししし知らないです！取っ組み合いの喧嘩してる事なんか知らないですからぁあ』
「よし、呼んでこい」
『知らないって言ってるじゃないですかァァ！』
何でこうなるの！！
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ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)大好きって言って貰えて嬉しいです！恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです！更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年4月14日 23時
