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「イチゴ煮オレ3秒以内に買って来ないと殺す」
結局許して貰えなくて、ご主人様から理不尽過ぎるご命令が下ったので私は教室を出て渡り廊下にいた
「なんで僕まで……」
そう言って、私の隣で困ったように笑う渚くん
なんで連れて来たって、そんなの決まっている。彼を道ずれにするんだ
『だって!3秒以内なんか絶対無理だもん!』
「それでどうして僕が行く必要あるの」
『え?殺られる時は一緒だよって約束したよね?』
「そんなの身に覚えがありません!」
『うわぁぁぁぁあん!薄情者ぉおぉぉ』
逃げようとする渚くんの両肩を持って激しく揺らす
『お願い!一人にしないでぇえ!私多分あの人に殺されるからぁぁ』
「分かった!分かったから近いよ」
そう言って渚くんに突き返された
『あ、ごめん』
何だろ、渚くんに阻まれるとシンプルに凹むね
『うぅっ』
「え?栗山さん?」
『ごめんね、なんか急に悲しくなってきた』
「え、僕何かした?ごめんね?」
『ううん、こっちこそごめんね』
「いや、僕の方こそごめんね。ってこのやり取りいつまでするの」
『同じこと思ってたよ』
そんなやり取りをしながら、私達は教室に戻って来た
*
教室で自分の席に着こうとしていたら、突然転校生に腕を掴まれて廊下に連れ出された
あまりにも急な出来事に、どうしたの?と聞くと、お供して下さい!と訳の分からない事を言われて彼女の自由奔放さに強行を強いられた
途中、私達お
凄いフレンドリーな人だなぁ、と苦笑いをしていると、彼女が教室で業に何か言われていた事に気が付いた
「あ、そう言えば栗山さん。業に何か頼まれてたんじゃなかった?」
『あ"ぁッ!しまったああああああ!イチゴ煮オレェェ!』
そう猛ダッシュで栗山さんは教室を飛び出した
「結局一人で行くんだね」
その直後廊下からドテンと転ぶ音が聞こえたけど、多分気のせいという事にしておこう
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ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます!(*´ ∨`)大好きって言って貰えて嬉しいです!恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです!更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです!更新頑張ってください! (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハバネロ | 作成日時:2019年4月14日 23時