42 ページ49
・
「おはよA」
『あ!莉桜!昨日すっぽかしたでしょ!』
自分の席についていると、登校してきた莉桜が顔を出した
「まぁまぁ。それで業から何貰ったのよ?」
『これだけど』
昨晩彼から貰った首に巻いた赤いマフラーを指さす
「おー。イカの塩辛とかじゃなかったんだね」
『何でイカの塩辛?……って言うか、もしかして二人グルだったの?』
「いーや、正確に言えば三人」
『あと一人誰やねん』
「僕だよ」
『な、渚きゅん!?』
扉から入ってきた大天使ミカエル事、渚くんに抱き付いた
「うぐ。苦しいから離そうか」
『このマフラーは君からの贈り物でもあったんだね。私一生付けとくよ』
「僕は何もしてないよ。むしろイカの塩辛にならなくて良かったね」
『何?イカの塩辛流行ってるの?』
「栗山さんの好物って聞いたけど」
『何でトップシークレットを知って……。莉桜!さてはお前か!私の身体はショートケーキで構成されてるんだよ!覚えとけ!』
余計な事を話した金髪少女に、びし、と指先を向ける
「ラーメン替え玉してた奴がよく言うよ」
『ちょっとぉおお!渚くんの目の前で何言ってるの!!』
「それも既に僕知ってるから」
『うわぁぁん!やだ恥ずかしい!塩辛好きなのもバレたし替え玉もバレたし、私のアイドルイメージ絶対減少した』
「……(イメージおじさんなんて言えない)」
こんなやり取りをしている途中、スピーカーから校内放送が流れ出す
「今から生徒会会議を始める。二年、校外学習委員の栗山A。あと来ていないのはお前だけだ。仕事を増やされたくなかったら走って来い」
聞こえてきたのは生徒会長の声と自分の名前
呆然としているとぶつん、と乱雑に放送が切られる
『……え?今の何?聞き間違いだよね?』
「あ、そう言えばAが学校休んだ日に来年の役員決めてたんだった」
『……ってことは』
「「行ってらっしゃい」」
『もっと早く言え馬鹿野郎おおおおおお』
───────────────────────
次回、【生徒会長の犬編】からスタートです
丁度50話で、お話的にも切りが良いので続編に移ります
10万ヒットありがとうございます!
139人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「赤羽業」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます!(*´ ∨`)大好きって言って貰えて嬉しいです!恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです!更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです!更新頑張ってください! (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハバネロ | 作成日時:2019年4月14日 23時