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キーンコーンカーンコーン
眠りに付いていた俺は、その音で授業終了に気が付いた
目を覚まさないといけないと言う自覚はあるものの、動くのが億劫に感じられてまだ机に伏していると横から慌てて席を立つ音が聞こえた
不審に思って薄らと瞼を持ち上げると、急いで中村の元へ行こうとするそいつの焦った表情を変に思い、その反動で腕を掴んだ
「ねぇ俺を置いて先に行くつもり？いい度胸だね」
『ダメでしたか』
小さい声でそう言ったそいつの手が少し震えていて、やはり違和を感じた
俺の直感だけど、それは怒りから来ているものでは無さそうで、どちらかと言うと罪悪感から俺の事を避けようとしている感じだった
このたまに出る挙動不審な感じ
多分、綾瀬さんと接触してからだよね
何があったのか気になるから、ルール5で口を割らさせようかな
「なんか今日のあんた変だよね。やけに従順になったと思ったら、いつも通りに暴言吐くし、今とか俺から離れようとしてるでしょ？何かあった？」
『別に。私が情緒不安定なのはいつもの事ですよ』
「何でそう言えるの？」
『そんなの、ご主人様の命令に腹を立てているからに決まってるじゃないですか』
上手いように言い返されたが恐らく本心から言った台詞では無い事が読み取れて、それはこれ以上詮索をするなと言うメッセージにも思えた
中々、俺の意のままにならない手の掛かる犬を飼ってしまった
多分栗山さんの意識ごと俺の方に向けるようにしなくちゃ、こいつは心から服従しないな
「栗山さん。俺を教室まで連れてってよ」
『はい？急に何ですか』
「聞こえなかった？リードしろっつてんの」
『リードって、首輪の事ですか？』
「そっちじゃないんだけど」
こいつには言葉で伝わらないと判断し、ん、と俺から手を差し伸べてやったのに、それでも眉を八の字にして困った様子だった
は？こいつ鈍感なの？
手繋ぎたいって言ってるのと変わらない事してんのに？
ここまでしているのにそいつの手を繋げないのはプライドに引っかかるので、強引に指を絡ませて、結局俺がリードをする形になった
「行くよ」
『へ？ちょっと！何で急に恋人繋ぎしてるんですか！？離してよ！』
「うるさい。その吠えグセも治さなきゃダメだね」
そうやってソイツの口元に人差し指を押し付けると真っ赤になりやがった
何その顔。すげえゾクゾクする
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ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)大好きって言って貰えて嬉しいです！恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです！更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年4月14日 23時
