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しばらく黙っていると心配そうにする莉桜の姿があった
だけどいくら莉桜でも、他人の恋愛相談を簡単に言いふらしちゃいけない気がするから伊久留ちゃんの事は話せない
『あ、伊久留ちゃんと話してたのは数学のことでさー』
「数学？」
『ほら！この間、納得行かない形だったけど私サボったでしょ？その時のノート借りれないかなぁって』
「そんなの私に借りりゃいいじゃん」
『だ、だって〜。莉桜から借りたら利子が付きそうだもん』
「まぁ、メロンパンくらいは奢らしたかも」
『ほらね〜！ハハハッ』
あ〜、何とか誤魔化せた、なんて安堵から溜息を吐くと、悩んでるのそれだけじゃないでしょ？と莉桜が真剣な目で見て来た
ほんとさすがだね
『おー！全てお見透しですか！』
「いや、Aが分かり易過ぎるだけだからね。どうせ業の事考えてるんでしょ？」
『んなっ！？そこまで分かるの！？』
「顔に書いてた」
『どこ？どこに書いてあるの？』
「アホか」
＊
お昼ご飯を食べ終わり、莉桜と私は廊下に出ていた
次の授業が移動教室な事もあって、筆箱と教科書を抱えながら歩く
……あ、勿論だけど赤羽くんの分も持ってます
" 悪いけど運んどいて " だってさ
何を今更、罪悪感ある言い方してるんだあの人は
「Aは考えてる事すぐ顔に出るから他の誰から見ても分かり易いよね」
『え、そうなの？』
しばらく歩いていたら、突然、さっきの話の続きでもするかのように莉桜が口を開いた
「さっき業が言ってたんだけど、Aがやけに沈んでるからつまらないんだって」
『ブッ！赤羽くんにも、人に気を遣う心がまだ残っていたとは』
「怒られるよ」
『そうだね。もうあの人と余計な会話しないようにしよ』
ぽつり、とそう呟くと莉桜の足取りが止まった
「え？何で？」
本当は伊久留ちゃんに顔向け出来ないってのが理由何だけど……
『ん〜、なんか最近赤羽くんと居るとイライラするんだよね』
まぁ、これも事実である
「確かに最近のA人相悪いよね」
『せやろ！やから、どげんとせんといかんやろ！』
「エセ関西弁辞めろ」
そう言って莉桜は鬱陶しそうに私を見ている
「でもこれからどうするの？イヌは辞められないんでしょ？」
『そこなんだよ！何かいい案無いかな』
「必要以上に関わらない、とか？」
『おぉ！それだぁ！』
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ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)大好きって言って貰えて嬉しいです！恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです！更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年4月14日 23時
