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女なんてどうせ、俺の事をアクセサリーとしか思っていない
元々、親の遺伝子のお陰で高身長と整った顔を譲り受けた事に相乗して、中学のあのクラスで手に入った明晰な頭脳と身体能力
そのどれもが女どもを虜にしたらしく、高校に上がってからは俺の素性を知らない外部生に告白される日々を送っていた
ちなみに、そいつらは決まって " 一目惚れしました " と口を揃えるので反吐が出そうだった
俺を上辺だけで判断していざ中身を知ったら幻滅するだろうに、女どもはバカみたいにホイホイ寄ってきては " カッコイイ " だの " 付き合って欲しい " だの同じような言葉を繰り返す
正直、うんざりしていた
そしてある日。そんな毎日に溜息を吐きながら登校をしていると、同じ制服なのに顔を見た事が無い奴が居て、道に迷っていたようなので声を掛けたのだが
【好きになったって言ったらどうしますか？】
と、その女もその辺の奴らと同じような事を言い、こいつもそう言う類か、と幻滅した
俺の中で栗山Aの第一印象はしょうもない女だった
しかし、そいつと実際関わってみるとそこらの女どもとは少し違った
告白を取り消せ、と要求してきたり俺に暴言を吐いたり、今までされた事が無い扱いを受けて、少し面白い奴だと興味を持ったのだ
＊
ところで今、その栗山さんはと言うと何か神妙な面持ちで教室に入って来ている
「ねぇ、栗山さん」
『何ですか』
何その顔
せっかく整った顔が台無しじゃん……なんて思っても口に出さないけど
「あんた今日ブサイクじゃない？」
そう言うと、俺の方を見たそいつ
『は？それだけを言いに来たんですか？わざわざ？』
っていつもみたいに返ってくると思ったのに
『……ははは。デスヨネ』
冗談を真に受けて、肩落としやがった
「ブサイクがブサイクに磨きかけてどうすんの？」
『……そんな酷い顔してますか』
「うん。見る人を不快にするから辞めた方がいい」
『……メデューサか、よ』
突っ込みにも張りがないし、会話が続かないし、気まずいし、今日のこいつつまんないんだけど
何で俺がこんな思いしなきゃいけないの
「ほんといい加減にしてよ」
耐えられなくて栗山さんのほっぺを摘んだら、いつもの憎まれ口が返ってくるだろうと期待したけれど、そいつは無抵抗で俺にされるがままになっていた
「ねぇ、やっと俺に懐いた？」
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ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)大好きって言って貰えて嬉しいです！恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです！更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年4月14日 23時
