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「ったくお前ら!俺の授業を何だと思ってるんだ!」
『ヒィィィ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
廊下で立たされる私達の前におっかない顔をした数学教師がいる
あの後、私も睡魔に襲われるまま数学の授業時間丸々寝ちゃっていて
はっ!と目が覚めた時には赤羽くんは既に教室に入ろうとしていたので、待てェェエと追い掛けた所、見事に二人共捕まってしまった
つまり、説教なう!でございます
「放課後、罰として数学準備室の清掃手伝え!良いな?」
「りょーかーい」
「おぉ!赤羽!お前がそんな積極的なのは珍しいな!今日は雪が降るんじゃないか。ガハハハハ」
「でしょ」
感心感心と先生は頷いてるが、どうも引っ掛かる事がある
いや、待って?今の話ちょっとおかしい所あるよね?
何で皆平然としてられるの?
逆に疑問に思う私が間違ってるのか?
いや、そんな訳ないだろ(セルフツッコミ)
『あの、先生。珍しいってどういう事ですか?』
「あぁ、そうか。栗山は知らないのか。コイツ俺の授業毎回サボりやがんだよ」
『うわ、ただの不良じゃないですか』
「だからペナルティを課してやってるんだが、それすらもサボりやがるんだ」
『先生も大変ですね』
「だろ?資料の整理も清掃も結局俺が一人でやってるんだぞ」
『うぉい!この人でなしがっ!』
段々先生が可哀想になってきて隣で面倒くさそうにしている彼を睨むが、可憐に無視されて憤慨する気持ちが積み重なっただけだった
「俺は赤羽からそんな積極的な言葉が聞けて嬉しいぞ」
「まあね〜。ちょっと気が変わったんだよ
……ね?栗山さん?」
彼はそう言って私に目配せをするので、赤羽くんがやけに積極的な思惑が分かってしまった
違います!先生!
コイツ丸々私に押し付けるつもりです!
このクズに最初っからペナルティする気なんてありません!
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ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます!(*´ ∨`)大好きって言って貰えて嬉しいです!恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです!更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです!更新頑張ってください! (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハバネロ | 作成日時:2019年4月14日 23時