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頼まれてしまっては断れない性格なので、渋々校舎裏へやってきた
想像してた喧騒や雰囲気は全く無く凄い静かで、おかしいな、と地面の草を踏んで赤羽くんを探す
『あ、居た』
「何しに来たの」
彼は陽の当たる草の上に寝そべっていて、目を閉じて居るのに私の気配がしたのか声を掛けてきたので、私は隣に腰掛けることにした
『先生に呼んで来いって頼まれてきました』
「あっそ。どうせ数学の奴でしょ？」
『はい』
「……」
『……』
それから先の会話が思い浮かばず、無言が続く
そんな何もしない時間がゆっくりと流れて、ポカポカと暖かな陽の光を浴び、小鳥のさえずりを聞いて少し眠たくなってきた
『ふぁぁ。ここ凄い気持ち良いですね』
「でしょ？邪魔する奴も居ないし、昼寝に打って付け何だよね」
『うんうん……って！サボりはいけませんよ！』
「誰が命令してんの？」
『ゴメンナサイ。でもやっぱり戻りましょう？こんな所誰かに見付かったら怒られちゃいますって！』
「あーうるさ」
赤羽くんはそう目を開けて、私の制服の袖を強く引っ張って地面に倒して来たので、その反動でゴチンと思いっ切り頭を打つ
『いだぁぁぁっ！』
「しー。静かにして」
『んっ……』
そう言って彼は私の身体を跨ぐように覆いかぶさってきた
その状態で私の唇に彼の指が当てがわれて、ドキドキして何も話せなくなった
「怒られんのが怖いなら誰にも見付からなきゃいいんだよ」
凄い発想……
まさに逆を突くって事だ
少し関心してしまった
「あんた何ぼけっとしてんの？この時間二人で寝てたってことは俺らだけの秘密ね、って言ってるんだけど」
『え！？私も共犯にする気！？』
「当たり前でしょ。まぁ、別にそうしなくとも黙らせる事は出来るけど。例えば告白をばらすとか」
『ダメダメダメ！それだけはダメ！』
「じゃあ返事は？」
『分かりました！一緒に寝ましょう！』
「フッ。いい子だね」
そう言うと彼は微笑みながら、優しく頭を撫でてきた
『……っ』
私ってば何ときめいてるの！馬鹿！
この人顔だけは良いんだから騙されちゃダメ！
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ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)大好きって言って貰えて嬉しいです！恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです！更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年4月14日 23時
