5 【忠犬編】 ページ6
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わー、どうしようどうしようどうしようどうしよう
「おーい、栗山さん？」
バラされたら終わりバラされたら終わりバラされたら終わ……
「話聞いてる？」
『痛ぁ！？！』
廊下に連れ出したら、彼に右手の甲を思っきり抓られた
こんな正気の戻し方あるか！
＊
「それで何なの？」
面倒くさそうに廊下の窓辺にもたれ掛かる彼の様子がかなり様になっていて、また思わず見とれてしまう
イケメン×自然光×横顔って
イコール最高じゃん！
謎の方程式ができてしまった
「で？なんで廊下に連れてきたの？」
『あ、ソウデシタ。ちょっと話があって』
「話って、また告白じゃないよね？」
『違いますけど』
こっちも、二度もあんな風に振られるなんてごめんだからね！
「じゃあ何？手短にしてくれる？俺眠いから」
(自分勝手だな)
『だったら単刀直入に言います。告白の件無かった事にして下さい！』
「うん。別に良いよ」
『よっしゃぁぁあ！』
あっさり承諾を得たのは腹が立つけど、これで完全に恋愛フラグをへし折る事に成功した
私が求めるのは、平穏な日常だけです
告白の事さえ黙ってくれりゃもうこっちのもんだぜ！ガッハッハッ
高揚する気持ちに身を任せてスキップをしていると、私の右手の甲に彼の腕が伸びてきた
「だから話聞けって」
『痛ぁああ！？！』
この人私の右手に恨みでもあるの？
『もう！何なの！この話終わりだよね？』
「黙っててやるのは良いけどさ、肝心な所が何も解決して無いんだけど。俺らの事クラスの奴らにどう説明するつもり？」
『うわ、そうか！クラスの人からすれば私達知り合い以上ってことになってるんだっけ』
うーん、としばらく悩んで、そこはシンプルに友達同士ってことでいいんじゃないですか？と彼に握手を求めた
『改めて、私栗山Aって言います！お名前は？』
「ご主人様」
『は？』
「あれ聞こえなかった？ご主人様って呼べっつてんの」
『えっ。ご主人様？友達同士でそれおかしくないですか？』
「俺あんたと友達になる気なんて無いから」
『じゃあ、私達の関係ってどう説明するんですか！』
「そうだね。言葉にするならご主人様とイヌって所かな〜。今日からたっぷりこき使ってあげるよ」
『は？何それ？誰が承諾するもんですか！』
これが私達の奇妙な関係の始まりだった
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ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)大好きって言って貰えて嬉しいです！恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです！更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年4月14日 23時
