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『ただ今、戻りましたよー』
寝室に入ると彼はベッドの上で苦しそうにうなされていて、私はすぐにビニール袋を漁り、冷えピタを取り出す
そっと眠っている彼の前髪を掻き上げる
(ムカつくけど指通りの良い髪質だな)
いつまでも触っていられそうで思わず目的を忘れてしまう
『サラサラな髪の毛』
「……っ。ねぇ」
『ほわぁぁぁぁぁぁぁぁ！すみませんすみませんすみませんんんん！すぐにデコピタしますから！ってデコピタってなんだよ！冷えピタだろ私イイイイィ！』
「……うるさい。頭に響く」
『も、申し訳ございません』
うあー！びっくりしたあああ
目閉じてるからてっきり寝てると思って油断したわ！
バックんバックん、と焦る心臓を急いで落ち着かせようと心の中で言い訳をし始める
でもこんな経験滅多に出来ないよね！
やったじゃん！私、流れ星見付けたくらいの奇跡起こしたよ！
……と、さっきの出来事に浸っていると彼の唸り声が聞こえた
「……ぅ」
『あ、ごめんなさい。すぐに冷えピタ貼りますね』
「いや、いい。それ要らない」
『何言ってるんですか。これ貼ったら楽になりますから強がらないで下さい』
「……まじで本当に要らないから」
『問答無用！貼るったら貼ります』
片手で冷えピタを持ってる手を押さえ付けてくる赤羽くん
でも今の彼の力じゃすぐに払い除けてしまえる
『ふふっ。今日は私がご主人様ですから。言うこと聞いて下さいね？』
「……後で覚えときなよ」
ペリっとフィルムを剥がして、何故か冷えピタを嫌がる彼の前髪を掻き上げる
額にゆっくりとそれを当てがうと一瞬、ビクンと反応する彼
『え』
「……」
＊
『あの、もしかして。頑なに嫌がってたのって冷えピタが苦手だったりとかそう言うことですか？』
「……だったら悪い？」
『ぱぴぷぺぽぉ！』
(ギャップ凄くない！？)
衝撃的過ぎて、咄嗟に意味わからないこと言ってしまった
彼のほんのり火照った顔は多分熱のせいだけど、伏せ目にして口元を隠してるのは恐らく羞恥心から来ているのであろう
意外な一面が見れて思わず、胸の辺りに温かなものが流れる
「何見てんの」
『ひっ！えと、わ、わわわ私ィィ！お粥作ってきますね！』
息を切らしながら、ドタドタとキッチンに駆け込んだ
いけない！
この看病、非常にいけない気を起こしてしまいそうです！
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ハバネロ(プロフ) - 黒髪さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)大好きって言って貰えて嬉しいです！恋愛要素今のところ少なめですが、ご褒美編で展開をがらりと変えるつもりでいるのでこれからも楽しんで下さると幸いです！更新が捗るようなコメント本当にありがとうございます^^ (2019年4月30日 16時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
黒髪(プロフ) - このお話大好きです！更新頑張ってください！ (2019年4月30日 14時) (レス) id: 058440bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年4月14日 23時
