玖拾捌 ページ3
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御御足に付けていた銃を取払って彼女は超生物と対面する形で、森の奥に湿気込んでいた。
横に吹く風が異国人の金髪を靡かせており、時より顔に掛かる自身の毛先にも目もくれず、彼女の腕は胸の下で組まれていた。
深刻な面で幾分小さな声で、超生物に対談を持ちかける。
「銃は置いて来たわ。私が暗殺以外で呼び出した理由、あんたには分かるでしょう？」
「イリーナ先生もお気付きになられましたか」
「えぇ。単なる家出少女じゃ無い事が分かったわ。あの子、今まで一人で抱え込んで来たのね。親もあんなので、頼れる人が周りに居無さ過ぎるのよ」
「彼女は何と？」
「中絶を希望しているわ。8週目だそうよ」
「そうですか。残された時間は短いですね」
妊娠6〜9週の初期中絶は母体にかかるリスクも低く、妥当な時期とされているが、一方、妊娠10週を過ぎると胎児もどんどん大きくなり、それに比例して手術も難しく、母体への負担も大きくなっていく。
早期手術に越したことは無いが、彼は中絶手術を肯定的に促さなかった。
「妊娠と言うのは、一人だけの問題ではありません。父姓に
「それには私も賛同するわ。仮に望まれない妊娠だったとすれば、そいつを許せる筈が無いもの。きっと償いだけでは済まされないでしょうね」
「まず彼女に確認すべき事は、中絶手術の同意を相手から得ているのかと言う事と、その
そう言った超生物にイリーナは、今朝方、体育倉庫で彼女に聞いた事を思い出していた。
「相手は誰なの？」
『思い出させないで頂戴！もう頭に目が張り付くような思いはしたくないわ！』
「Aは頑なに相手について話したがら無いの。暴力で口封じされている人間のようにね」
「ニュヤ……。早く解決をしたい所ですが、こればかりは下手に踏み入れ無いので、華ノ衣さんを待つしか無いですね」
「あの子は頑固よ。もし手遅れになったら、どうするつもりなの？」
彼女の言葉に彼は深く考え込み答えの無い答えに戸惑っていると、風が授業開始の知らせを運んで来た。
それを耳に掠めた女教師は私の出番だ、と言うように校舎に顔を向けて去り際に言伝を残す。
「あんたが何もしないなら私が探るわ。男に情報を吐かせるのは簡単ですもの」
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ハバネロ(プロフ) - うさぎさん» 私も好きです！！(*´-`*) 練りに練ってめちゃくちゃ頭使っている小説なので、褒めて貰えてお涙チョチョギレです！どうぞ最後まで楽しんで行って下さいませ。 (2020年4月3日 0時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 好きです！！！！！最近のお話はますますおもしろくなってきて、更新が凄く楽しみです。これからも応援しています！ (2020年4月2日 23時) (レス) id: d0074b3142 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - 偽善少女さん» コメントありがとうございます！^^ いよいよこのお話も佳境に入って来ました！最後まで見届けて頂けるととても嬉しいです！ (2020年3月25日 0時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
偽善少女(プロフ) - すごく面白いです！！次のお話が楽しみです！頑張ってください！ (2020年3月24日 3時) (レス) id: 04840ecaec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2020年2月4日 19時
