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豆四十五粒 ページ46







「先程から気が動転しているように見える。俺のせいか?」





息が苦しくなってしまう程、ドッドッドッ、と音を立てて鳴っている心臓のせいで、頭の中が真っ白になっていた


足元に落ちた碗の破片になんか一寸も目先が向かずに、私の意識は全て後ろに居る彼に集中していて、見られている所から熱くなっていく


(えぇ!貴方のせいですよ!)





お顔向けできません!冨岡さんがあんな事するから!





「(今の言い方だと伝わっていないから)質問に答える気は無いのか」


『……はい』


(言えるかぁあ!)





貴方のせいで気が動転しています、ってそれ即ち告白だ


……あぁ、もう嫌だ


この人は私から何を白状させようとしているのか





(早い事、話を変えないと私が持たなくなる)





『あの……。お茶碗割ってしまってすみません』





そう言って背を向けて突っ立つ私に替えは幾らでもある、と冨岡さんは話してくれているが、この家に食器が少ない事を私は知っている





『大丈夫です。拾って接着剤で付ければ元に戻りますよ』





相変わらず背中を向けたまま、彼の忠告を無視するように破片を拾う作業に逃げると、パシッと掬い上げるように後ろから手首を取られた





「辞めろ。(怪我をすると)お前は替えが利かない」





耳の後ろから被せるように聞こえてきた声に、思わず鼓動が大きく跳ねた





冨岡さんってこんなにからかい上手でしたか!?





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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 恋愛   
作品ジャンル:ラブコメ
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ハバネロ(プロフ) - ゆり。さん» わぁぁぁぁ!嬉しいです!^^ パート2でも新作でもゆりさんを待っています! (2020年2月19日 0時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - わあああぁ!!新作も絶対読ませていただきます!!楽しみです!! (2020年2月18日 21時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ちくわさん» そんな貴方も最高です・・・!(訳:見て下さってありがとうございます!) (2020年2月16日 22時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 最高です…最高です… (2020年2月16日 15時) (レス) id: 60e60c572f (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ゆり。さん» わぁあっ(*´ ∨`) こんなので良ければいっぱいムフフして行って下さい!私の妄想が尽きるまでお付き合い下さると嬉しいです^^ コメントありがとうございます! (2020年2月2日 1時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハバネロ | 作成日時:2020年1月16日 2時

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