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豆三十二粒 ページ33







生物学上、比較的軽い女性とは言え、人間一人を長時間片腕のみで支え、その負荷を物ともせずに空いた方の腕で刀を振る


そんな彼の鍛え上げられた肉体を肌で感じ、ブレの無い息遣いも、動きにそぐって揺れる髪の毛先もはっきりと身に染み込ませるように私は見ていた


(私、邪魔になってないかな……)


途中、私からの熱い視線を感じ取ったのか一瞬だけ横目で見られて、慌てて冨岡さんの硬い肩に顔を埋める





『やだ。かっこいい』


「(戦から気が逸れてお前を)落とすぞ」


『あああぁっ!それだけは辞めて下さい!でも冨岡さんって意外にお茶目なんですね!可愛いなぁ。好きです』


「(耳元で言われて集中出来ない)口を閉じろ」


『ごめんなさい!黙ります』





そう言って再び身を預けた所から、直に伝ってくる体温に自然と心拍数が上がる





(凄く不謹慎なのは分かっているけど、私幸せ)





出来れば、この討伐が終わらないで欲しい


でもそろそろ決着が着いてしまいそうで、そんなもどかしさから私は彼の目の前でつい本音を零してしまった





『鬼さん頑張れ』


「!?(心外)」





それを聞いた冨岡さんは大層難解な顔になっており、次の瞬間、私の衣服を引っ張り、本当に地面に落とそうとして来たので必死にしがみついた





『ごめんなさい!ちょっとした出来心なんです!』


(もう少しこの時間が続けば良いなぁって思っただけです)


「お前は生かされたいのか、殺されたいのか。どちらだ」


『冨岡さんに愛されたいです』


「そんな事は聞いていない」





だけども、彼は鬼殺隊最高位の剣士だ


私の淡い思いになんか見向きもしないように、すぐに鬼の首を斬った





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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 恋愛   
作品ジャンル:ラブコメ
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ハバネロ(プロフ) - ゆり。さん» わぁぁぁぁ!嬉しいです!^^ パート2でも新作でもゆりさんを待っています! (2020年2月19日 0時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - わあああぁ!!新作も絶対読ませていただきます!!楽しみです!! (2020年2月18日 21時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ちくわさん» そんな貴方も最高です・・・!(訳:見て下さってありがとうございます!) (2020年2月16日 22時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 最高です…最高です… (2020年2月16日 15時) (レス) id: 60e60c572f (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ゆり。さん» わぁあっ(*´ ∨`) こんなので良ければいっぱいムフフして行って下さい!私の妄想が尽きるまでお付き合い下さると嬉しいです^^ コメントありがとうございます! (2020年2月2日 1時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハバネロ | 作成日時:2020年1月16日 2時

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