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豆十九粒 ページ20







赤い提灯がぶら下がる賑わう飲み屋街。そんな夜の浅草を見回りの為に一人で出歩いて、私は酔っ払いの人間に補導をしていた


今日は私のもう一つの顔の日である


腰には日輪刀では無く護身用の木刀を下げて、睡魔が襲う中、寒空の下で激務をこなす





(どうしてこうも、お酒が回ると皆おかしくなっちゃうんだよ)


あー、ほら。あそこにも路上で寝てる人居るし





『うぉい!そこのチミ!』


「あ〜?何だよ」


『路地裏で寝るんじゃない!家に帰りなさい!』


「ここに住んでんだよ」


『あ、スミマセン』


(路上生活者の方だった)





恥ずかしい


こんなパターンもあるんだ……


それならそうと先に言ってくれないかな





気を取り直して不届き者の捌きに本腰を入れると、目の前にとある男女が目に映った


長い髪の毛のあの高身長の男の人 ─── え、あれ冨岡さんだよね!?と私のストーカー歴が物を言う











『御用改めであるーー!』





ドンドコドンドコ、と太鼓を鳴らし、非番時の薄い藁の色の和装に身を包んだ彼と、隣に居る知らない綺麗な女の人の元へ私は頭よりも体で飛び込んだ





『こんばんは冨岡さん!何してるんですか!』


「やだ、義勇さん。何この子」


『あ、どうも!名乗りおくれました。私、冨岡さんと将来を誓い合ったフィアンセです!』


「はい?」





鬱陶しい、と怪訝そうな顔で眉間に皺を寄せて赤い紅を差した女の人は彼の腕に密着し出した





「どちら様?わたくし、お見合いの真っ最中なの。失せて貰える?破談になったら承知しないから」





ひぇっ、お姉さん怖ぁい





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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 恋愛   
作品ジャンル:ラブコメ
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ハバネロ(プロフ) - ゆり。さん» わぁぁぁぁ!嬉しいです!^^ パート2でも新作でもゆりさんを待っています! (2020年2月19日 0時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - わあああぁ!!新作も絶対読ませていただきます!!楽しみです!! (2020年2月18日 21時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ちくわさん» そんな貴方も最高です・・・!(訳:見て下さってありがとうございます!) (2020年2月16日 22時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 最高です…最高です… (2020年2月16日 15時) (レス) id: 60e60c572f (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ゆり。さん» わぁあっ(*´ ∨`) こんなので良ければいっぱいムフフして行って下さい!私の妄想が尽きるまでお付き合い下さると嬉しいです^^ コメントありがとうございます! (2020年2月2日 1時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハバネロ | 作成日時:2020年1月16日 2時

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