【赤羽業】ご主人様とイヌ 2

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『あんまり学校の人に知られたくなくってつい嘘ついちゃった〜！てへっ！私達ラブラブカップルでぇすっ！』





片手でハートの片割れを作って、浅野くんに寄せる


しかし、彼はスルーしてゴホンと咳払いをした





完全に流された





そこはちゃんとやってよ！


私一人だけテンションおかしい人みたいになってるじゃん！





「……ワタシヲダマシタノネ。赦サナイ」





こんなのでも十さんには効果があったようで、細い声が怒りで段々くぐもっていく





『ヒッ！(浅野くんこの後どうしましょう！私呪い殺されちゃいますううう！)』


「(何でもいいから、とにかく続けろ)」


『(じゃあ、次はちゃんと乗って下さいよ？約束ですよ？)』


「(分かった。出来る範囲ならカバーしてやる)」





絶えず何かに追い立てられているという余裕のない感じで浅野くんは急かしてくるので


協力して貰うことにしたけど





本当にちゃんとやってくれるのかな……





＊





『わ、私達って付き合って何年目だっけぇ？ねぇ、ピッピ？』


「(ピ？おい、何だそれは。この局面で意味のわからないことを言うな！)」





小声でそう言って、私を睨んでくる浅野くん





『(何で難しい漢字は読めるのにピッピは知らないの！あー、もう早く答えて下さい！付き合って何年目ですか！！)』


「そうだな。ざっと二年と十二日だ」


『記念日にうるさい女子でもそんな細かい事覚えてねぇわ！』





「……アナタタチ、ホントウニアイシアッテイルノ？」





私達の様子を見て不審がる十さん


いけないいけない


もっと真面目にやらなくちゃ





そう意気込んでいると、浅野くんに肩をつつかれる





「(A、益々奴に疑われているぞ。もっと恋人らしくしろ)」


『(むぅ。だったら、次は私が浅野くんに合わせてみましょう！)』


「(言ったな？少々手荒になっても文句は言うなよ)」


『(え。何する気ですか)』









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浅野くんが今の所ギャグ要員になってますが、安心して下さいちゃんとキュンキュンします (にっこり)





十さんがオリキャラで今の所一番好きかも知れない作者 (祝レギュラー入り)


十さんにフォーカスしたラブコメ小説もありな気がしますが、オカルト表現の引き出しが少ないので誰か貰ってやってホスィ

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