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莉桜に言われた通り、一度赤羽くんとしっかり話した方が良い気がして昼食中でありながらも彼らの元へ行くことにした
話し合ったらこの苦しさから開放されるかも知れない
『あ、赤羽くんっ！お食事中すみません！ちょっと来て貰えますか？』
有無を聞かず、彼を廊下に引っ張って連れ出した
＊
私はあまり人が居ない数学準備室の廊下を選んだ
ここなら誰かに話を聞かれる可能性が少ないからだ
彼は日が差し込む窓辺にもたれかかって、低い声で話し出す
「こんな所に連れ出して何の用？俺早く戻りたいんだけど」
『すみません。すぐ済みますから』
私はすぅ、と一息整えた
まずは謝ろう。あの時は勢いで酷い事を言ってしまったから
『あの、この間は色々酷い事言ってごめんなさい。あの時は冷静じゃ無くって何も考えずに赤羽くんを傷付けること言ってしまいました』
「ハハッ。そんなの気にしてんの？もう良いよ俺も色々言ったから」
赤羽くんはそう笑ってくれた
彼のその包み込むような優しさに、温かい波が胸いっぱいに広がる
こう言う所……優しいんだよね
『ありがとうございます』
私はペコりと深く頭を下げる
意地っ張りで、頑固で、肝心な時に素直になれなくて……自分てなんて最低なんだろう
今思えば伊久留ちゃんに一方的にイライラしていたのもそんな自分の弱さが現れていたのかも知れない
だけど、もう少しワガママを言っていいならもう一度彼の傍に居たいと思った
彼の居ない日常は色褪せて見えてしまって、物足りないのだ
心の空いた穴を埋めるのは彼と言う存在だけだった
優しい彼ならきっと快く許してくれるだろう
私は彼の胸元に抱き付いた
『赤羽くんっ。今日の事で自分の気持ちがよく分かりました！私はやっぱり貴方の傍に居たいです。もう一度仕えるチャンスを下さい』
彼の顔は見えないけど、ゆっくり抱き返してくれてそれは肯定だと受け取った
けれど、心をめちゃくちゃに劈く言葉が聞こえてきて何も考えられなくなった
「A、もうイヌやらなくていいよ。だから敬語も辞めて？」
【その3・私はいつ片時も敬意を持って彼に話すこと】
遂に彼からも言い渡されてしまった
完全に " 契約破棄 " が成立した瞬間だった
もう私は彼に愛想を尽かされてしまったんだ
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ハバネロ(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)とにかく明るくて、馬鹿っぽい女の子を書きたかったのでそのように言って貰えて良かったです！現在パート3まで出ているので是非そちらも読んでみて下さいね^^ (2019年6月18日 22時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - 主人公がとってもおもしろいくて、私大好きです、もちろんカルマ君も大好きです、これからも応援してます！ (2019年6月18日 13時) (レス) id: aedff0aee4 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あんな、ケンカを売るような言い方でしたのに、許して頂いてありがとうございます。 これからも、この小説を楽しみにさせていただきます (2019年5月27日 8時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - 鶴さん» いえいえ大丈夫です(*´-`*)この件に関して鶴さんが責任を追う必要はございませんのでご安心下さい。今後このような事態を起こさない為にもしっかり対応の方をさせて頂きますので、いつも通り作品を楽しんで下されは幸いです(＊´ ∨｀) (2019年5月26日 18時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - 作者様私のコメントも不快でしたり、誤解を招く可能性がありました不快にさせてしまいましたら大変申し訳ありません (2019年5月26日 13時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年5月17日 1時
