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行くしかないのか?
もうこれ、赤羽くんの家に泊めて下さい〜って言いに行くしかないのか?
莉桜の発言を鵜呑みにする訳では無いが、それ以外に方法無いしなぁ
いや、血迷うな私
頭をふるふると横に振る
余計な事は考えずに、とりあえずコンビニに行こう
コンビニに行ってアイスでも食べて落ち着こう
*
「ありがとうございました〜」
ビニール袋を二つ程提げて、私はコンビニを後にする
やけに荷物が多いのは少し理由があって……袋からは下着と歯ブラシセットが顔を覗かせる
聞いて、違うの。コレは一応なんだよ
一応、下着と歯ブラシセットは買ったけど……
別に赤羽くん家に泊めて貰おうとは思って無いんだ。だけど一応ね?
ほら、よくそないあれば憂いなしって言うでしょ?それだよそれ
決して赤羽くんの家に泊まりに行こうなんて微塵も思って無いから
そうは思いつつも足取りは完全に彼の自宅の方向を向いていて、目の前に一軒家が立ちはだかる
ああ、久しぶりにやって来てしまった
ゆっくりとインターホンに手を伸ばすが、恥ずかしさでか何故か躊躇してしまう
だって!屋根の下に男女二人なんて、嫌でも変なこと想像しちゃうじゃん!
しかもあの赤羽くんじゃん!?
命令って言われたら終わりだよ?
そうなったら、私どうするの?
私に興味があるとは一概には言えないけど、仮にも思春期盛りの男の子じゃん!?
何が起きてもおかしくないじゃん!?
私もそれを分かっててこうやって来てる訳じゃん!?
あああああ
でもこのまま野宿する訳にも行かないんだよ
私押しちゃえ!あとのことは入ってから考えよう!もう朝みたいに押しちゃえ!
だけどインターホンが中々押せない
手を伸ばしては引っ込めて、手を伸ばしては引っ込めてさっきからそれの繰り返しだ
『無理だァァアァア!押せん!私夜に何やってるんだろう。もう帰ろう。……って言っても行く宛無いんだけど』
そう踵を返すと、ガチャりと玄関が開く音がした
「人様の家で何やってんの?」
『ふぁ!?!!あれ、?私いつの間にインターホン押しちゃったの!??』
「あんだけでかい声で騒いでたら嫌でも気付くから。で、こんな時間に何の用?」
『ごめんなさい!やっぱり私帰ります。赤羽くんの家に泊めて貰おうなんて思ってないですから!もう野宿しますから!』
「は?」
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ハバネロ(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます!(*´ ∨`)とにかく明るくて、馬鹿っぽい女の子を書きたかったのでそのように言って貰えて良かったです!現在パート3まで出ているので是非そちらも読んでみて下さいね^^ (2019年6月18日 22時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - 主人公がとってもおもしろいくて、私大好きです、もちろんカルマ君も大好きです、これからも応援してます! (2019年6月18日 13時) (レス) id: aedff0aee4 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あんな、ケンカを売るような言い方でしたのに、許して頂いてありがとうございます。 これからも、この小説を楽しみにさせていただきます (2019年5月27日 8時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - 鶴さん» いえいえ大丈夫です(*´-`*)この件に関して鶴さんが責任を追う必要はございませんのでご安心下さい。今後このような事態を起こさない為にもしっかり対応の方をさせて頂きますので、いつも通り作品を楽しんで下されは幸いです(*´ ∨`) (2019年5月26日 18時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - 作者様私のコメントも不快でしたり、誤解を招く可能性がありました不快にさせてしまいましたら大変申し訳ありません (2019年5月26日 13時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハバネロ | 作成日時:2019年5月17日 1時