43 【生徒会長の犬編】 ページ2
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息を切らして見上げる会議室と書かれたプレート
閉め切られた木製の二枚扉を静かに開けて
会議がされている最中、誰にも気付かれないように足音を立てずにそーっとそーっと……
「おい」
『ぴぎゃぁあぁぁぁ！！』
「何か一言は無いのか」
『す、すみません！遅くなってごめんなさい！』
「お前、今日は何時に帰るつもりだ？」
『え。16時ですけ……「ん？」
物凄く低い声で聞き返されて、思わず身震いを起こす
『ほ、放課後残ります』
「当たり前だ。ついでに僕の仕事も手伝え。良いな？」
『わ、分かりました！ご主人様！』
(.....あ)
「ほぅ。僕に尽くすとでも言う気かい？良いだろう。たっぷり後で可愛がってあげよう」
(オーマイガーー！)
ニヤニヤとする浅野くんを見て冷や汗が流れる
何だろう。この人にも、素質ある気がする
こんなこと言ったら怒られそうだから口が裂けても言えないけど！
＊
……という訳で放課後は会議室にいや、主に浅野くんの雑用係に任命されて用事が出来てしまった私
一体、何時に帰れるんだろう、と先が思いやられて、頭を抱えていると
「Aちゃん」
ふと前の席から可愛らしい声がした
この前言い争って以来、初めて声掛けられた……
『い、伊久留ちゃん。えっと。久しぶり？お、お元気ですか……？』
「うふふっ。Aちゃん挙動不審過ぎだよぉ。大丈夫大丈夫。もう怒って無いってぇ」
彼女が笑うと周りの空気が柔らかな物に包まれて、安心感が広がった
『うわぁぁん！良かったぁぁ！私絶対嫌われたと思ってたからあああ』
「も〜、鼻水出てるよぉ。ほらコレで吹いてぇ？」
『お手を煩わせてしまい申し訳ありませんんんん』
伊久留ちゃんに手渡されたティッシュでぶんと鼻水をかむ
『本当にありがとう！えっと……。これからは話し掛けても良いのかな？』
「うんっ。でも業くんには話し掛けないでねぇ」
『お、おう』
前よりも随分毒付いてるけど、やっと心を開いてくれたような気がしてちょっと嬉しいかも
でも赤羽くんに関わるなってのは、ワケアリでちょっと出来ないけどね
私も最近は関わらないようにするの若干諦めかけてるし……
「でもAちゃんは今浅野くんと居ることが多いから、必然的に話す機会減るよねぇ。もう生徒会長と付き合っちゃえばぁ？」
『え』
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ハバネロ(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！(＊´ ∨｀)とにかく明るくて、馬鹿っぽい女の子を書きたかったのでそのように言って貰えて良かったです！現在パート3まで出ているので是非そちらも読んでみて下さいね^^ (2019年6月18日 22時) (
レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - 主人公がとってもおもしろいくて、私大好きです、もちろんカルマ君も大好きです、これからも応援してます！ (2019年6月18日 13時) (レス) id: aedff0aee4 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あんな、ケンカを売るような言い方でしたのに、許して頂いてありがとうございます。 これからも、この小説を楽しみにさせていただきます (2019年5月27日 8時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - 鶴さん» いえいえ大丈夫です(*´-`*)この件に関して鶴さんが責任を追う必要はございませんのでご安心下さい。今後このような事態を起こさない為にもしっかり対応の方をさせて頂きますので、いつも通り作品を楽しんで下されは幸いです(＊´ ∨｀) (2019年5月26日 18時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - 作者様私のコメントも不快でしたり、誤解を招く可能性がありました不快にさせてしまいましたら大変申し訳ありません (2019年5月26日 13時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハバネロ | 作成日時：2019年5月17日 1時
