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浅野くんとビジネスライクを続けて数日が経った
午前の授業が終わって、私は教室で莉桜とお昼ご飯を食べることになったので
机に布ナプキンを広げて、お弁当箱を置いていく
「あれ、A今日はお弁当なんだ。珍しいじゃん」
『へっ。聞いて驚くなよ?実は料理ちょっと出来るんだな私』
「意外」
『まぁ、誰もほぼ冷凍食品だとは思うまい』
「うわ、ちょっとした詐欺じゃん」
……とは言いつつも、卵焼きは朝起きてちゃんと自分で焼いたし完全に電子レンジに頼っている訳では無い
パク、と唐揚げを口に入れて舌づつみをしていると
「そう言えばちょっと聞きたいんだけど」
と、莉桜が真剣な顔で言うもので思わず箸を止めた
「Aさ、生徒会長と付き合ってるの?」
数日前のあの寸止めの口付けを思い出して
顔に熱が溜まっていく
『ち、ちちちち違うよ!?』
「顔真っ赤じゃん」
『いや、これは不可抗力と言いますか何と言いますか』
「意味分からないんだけど。とにかく全部吐いて貰おうか」
『唐揚げは吐かなくていいよね?』
「大惨事になるからそれだけは辞めて」
*
黙っていてもいつかはバレると思い
浅野くんとビジネスカップルを始めましたと言うのを報告しておいた
『お願いだから、他の人には言わないでね!また敵が増えちゃう』
「はいはい」
『赤羽くんの時も集団攻撃めっちゃ怖かったもん。浅野くんってなったら倍くらいになりそう』
「それ、いつまで続けるの?」
『分からない。とりあえず十さんが諦めてくれるまでって言う契約だけど』
「業可哀想に」
『え?』
どうしてここで、赤羽くんが出てくるのかが分からない
むしろ可哀想なの私だけどね?
あれからラップ現象が起きたり、突然身の回りの物が無くなったり、不気味な笑い声が聞こえたり
いくつもの怪奇現象に悩まされている
『数珠買わなきゃ』
「何で?」
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ハバネロ(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます!(*´ ∨`)とにかく明るくて、馬鹿っぽい女の子を書きたかったのでそのように言って貰えて良かったです!現在パート3まで出ているので是非そちらも読んでみて下さいね^^ (2019年6月18日 22時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - 主人公がとってもおもしろいくて、私大好きです、もちろんカルマ君も大好きです、これからも応援してます! (2019年6月18日 13時) (レス) id: aedff0aee4 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あんな、ケンカを売るような言い方でしたのに、許して頂いてありがとうございます。 これからも、この小説を楽しみにさせていただきます (2019年5月27日 8時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - 鶴さん» いえいえ大丈夫です(*´-`*)この件に関して鶴さんが責任を追う必要はございませんのでご安心下さい。今後このような事態を起こさない為にもしっかり対応の方をさせて頂きますので、いつも通り作品を楽しんで下されは幸いです(*´ ∨`) (2019年5月26日 18時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - 作者様私のコメントも不快でしたり、誤解を招く可能性がありました不快にさせてしまいましたら大変申し訳ありません (2019年5月26日 13時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハバネロ | 作成日時:2019年5月17日 1時