さーてぃーん ページ14
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A「おいで、怖くないよ」
熊「グルル………」
A「大丈夫、痛いのを治してあげるわ。(ﾆｺｯ)」
微笑みながら話しかけると、ほだされた熊はゆっくりと寄ってくる。
Aの前まで来て座ると、バックから練習用のハギレを出す。
A「ちょっと心もとないけど…ないよりましでしょ。」
ガーゼ生地を当て、クルクルと布を巻き付ける。
A「…よし、これで菌は入りずらいかな。」
熊「キュウン………」
A「あら、甘えてるの？かわいい〜！」
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A「…と、まあこんな感じで…」
全員「いやいやいや！！」
トキヤ「あなたは馬鹿なんですか！」
A「失礼ね！私はインスピレーションを探しに来ただけよ！まったくもう！」
音也「そういえば、こんな奥まで来なくても、森も川もあったんじゃない？」
A「ふふ、でもこれはないでしょ？」
そう言いながらAが指した先には、陽の光が差し込み、青々と茂る木の葉が数枚、ヒラヒラと落ち、鏡のように透き通っている泉に浮く………なんとも綺麗で奥ゆかしい風景が広がっていた。
音也「わあ〜！綺麗だね！」
A「川にも森にも、こんなに澄んだ景色はないでしょ？これが描きたかったの。」
そう言いながらその美しい風景をデザインに描き起こすA。
A「…ん？そういえばなんでここにいるの？」
トキヤ「あなたがいないと七海さんが心配してたからですよ！まったく、あなたという方は…！！」
A「えっ！春ちゃん心配してた！？うっそ〜…置き手紙気づかなかったのね…」
レン「…置き手紙？」
A「あら、して行ったわよ。ちゃーんとテーブルの上に、『探さないでください』って…………」
翔「それはダメだろ！！！！！」
トキヤ「あなたは…本当に………………(怒)」
A「置いていったじゃない！！」
トキヤ「書き方という物があるでしょう！！」
音也「だから七海あんなに焦ってたんだ…(苦笑)」
真斗「ひとまず見つかってよかった。」
那月「あ！もうすぐご飯になりますよ！」
セシル「お腹、ペコペコデス！」
レン「イッチー、レディ、そろそろ戻ろう」
A「ｸｯ…この戦いはお預けね、変態ナイトくん」
トキヤ「次までに戦法を練っておきますよお子様デザイナーさん」
A「お子…！？あのねえ！」
この後帰り道まで言い合って、
コテージにいた龍也さんに怒られたのは内緒。
続く
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作者名：胡蝶 | 作成日時：2019年8月14日 1時
