あの人の妹だということを認めたくない【ハイキュー!!】 (ページ9)

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悪魔スマイルページ9

キーンコーンカーンコーン

退屈な終活のチャイムが鳴り終わり、
私は伸び伸びと背筋を伸ばす。

「あー、やっと終わったー・・・」

担任の教師は話が長くて、いやになる。

さっさと部活にいこー、
そう思った時に、わらわらと集まった中の一人に声をかけられた。

しかも、見知らぬ男子だ。

「あっ、あのっ・・・！」

他の男子はニヤニヤしており、正直居心地が悪い。

その男子は顔を真っ赤にさせて、もじもじとしている。

え、なに？みてるこっちが恥ずかしいし、うっとおしい。

男子が何か言おうとしたのと同時に、重いものが上にのしかかってくる。

「A～！今日は早く部活行かなきゃ行けない日でしょ？」

この声・・・のしかかってきたのは勿論徹である。

「徹・・・重い」

イラつき気味で言うと、オカマ口調で

「Aったら～ひどい！」

なんていうものだから、「キモイ」と言ってやろうと思ったら
そういったのは一だった。

「一もいたのか」

「あぁ、今きた。このクソ及川が変なことしてないか見にきたが・・・
なんか、邪魔だったか・・・？」

一が男子の方を向いて、少し気まずそうに言う。

あ、忘れてた。

ごめん、また今度。と言おうとした所に徹が被せて言ってくる。

「ごめんね～、そこの一年坊主たち。
Aは今日は部活に早く行かなきゃいけないからさぁ。もらってくね」

男子たちはコクコクと頷いた。
それはもう急速に。

そりゃそうだ。今の徹の笑顔は怖かった。
そんな裏のある笑顔・・・まぁ、大半はそうだけど。
そのことを私たちは、悪魔スマイルと呼んでいる。

首に腕を巻きつかれたまま、ずるずるとひかれる。

遠くなる男子に「ごめん、また今度」と叫んだ。

聞こえていればいいが。