くだらない話 ページ7
くだらないだろうか?
いや、くだらないということは私が一番分かっている。
だが、どれだけくだらないと言われようと
これが私のただ一つの意地・・・プライドなのだから。
徹と一はじっと私のことを見ていた。
何も言わず。ただ、じっと私の話を聞いていた。
沈黙があった。だが、それを破ったのは徹だ。
「じゃあ・・・」
徹の言葉を遮って一が口を開けた。
「俺らがいつか、お前の兄貴を倒してやる!
だから、そんな顔すんじゃねぇ」
そんなに、酷い顔をしていただろうか?
そう思っていたら、目に涙が溜まっていたことに気づいた。
「もー!岩ちゃん、いいとことらないでよ!」
プンプンと徹がわざとらしく言う。
慰めているつもりかどうかは分からなかった。
「はははっ・・・」
けれど、笑ってしまった。
「徹、一。二人ともちょーかっけぇよ。
ありがとう」
私がいうと、二人も「似合わない」なんて笑うものだから
私も笑ってしまった。
可笑しな話だ。
公園に三人の笑い声が響き渡った。
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ふじもん(プロフ) - 初めて見ましたがとても素敵な作品です!更新待ってます! (2018年9月3日 23時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
京夜(プロフ) - 二口(妹)さん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年8月9日 22時) (レス) id: 4b153081bb (このIDを非表示/違反報告)
二口(妹) - 面白いです(*^▽^*)更新がんばってくださいっ。 (2017年8月9日 14時) (レス) id: bdcb30f6f4 (このIDを非表示/違反報告)
京夜(プロフ) - 夢月さん» いえいえ (2017年1月17日 23時) (レス) id: 4b153081bb (このIDを非表示/違反報告)
夢月(プロフ) - おーなっとくです。ありがとうございます (2017年1月17日 23時) (レス) id: 4c66e0d8a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:京夜 | 作成日時:2017年1月3日 18時