幼なじみ ページ4
全てにやる気がでなかった。
自分が要らない子なのだと分かって、みんなが見ているのは兄だと知って
バレーもやめて。
自分には結局何が残ったのだろう?
なにも残らなかった。
腐敗していくような気すらした。
祖母には「子供は外で遊ぶ方がいいわよ!」といわれ
近くの公園にいる状態だ。
一人で公園にいて、何が楽しいのだろうか。
まだ、手続きが終わってなくて
小学校には通っていないので、友達もいない。
何も知らない町で、知らない人が動いている。
目まぐるしい。
頭がクラクラして、吐き気に襲われた。
そんな時だ。
あの二人と出会ったのは。
「あっ、この子知ってる!」
誰かの声が遠くで聞こえた。
「あっ?及川、お前知ってんのか?
でも、なんか辛そうにしてねぇか?」
「そうだね!・・・おーい!聞こえるー?」
煩いな・・・
そう思って目を開けると、顔の近くに2つ顔があった。
驚いて、のけぞる。
相手の方は心配そうに、まだ私の顔を覗き込んでいた。
「大丈夫?」
そう聞かれ、大丈夫、と答えた。
居心地が悪くて、立ち上がろうとしたけど
目眩がしてふらついてしまって尻餅をついてしまった。
「全然大丈夫そうじゃねぇじゃねぇか」
黒髪の方が言う。
「熱中症かな〜?」
「それなら・・・ほら、これやるから飲めよ」
黒髪から手渡されたそれは、スポーツドリンクだった。
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ふじもん(プロフ) - 初めて見ましたがとても素敵な作品です!更新待ってます! (2018年9月3日 23時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
京夜(プロフ) - 二口(妹)さん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年8月9日 22時) (レス) id: 4b153081bb (このIDを非表示/違反報告)
二口(妹) - 面白いです(*^▽^*)更新がんばってくださいっ。 (2017年8月9日 14時) (レス) id: bdcb30f6f4 (このIDを非表示/違反報告)
京夜(プロフ) - 夢月さん» いえいえ (2017年1月17日 23時) (レス) id: 4b153081bb (このIDを非表示/違反報告)
夢月(プロフ) - おーなっとくです。ありがとうございます (2017年1月17日 23時) (レス) id: 4c66e0d8a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:京夜 | 作成日時:2017年1月3日 18時