あの人の妹だということを認めたくない【ハイキュー!!】 (ページ11)

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告白ページ11

歩く私に、まだ気まずそうに一が言う。

「A、ほんとによかったのか？」

「部活行く前の話？よかったも何も、なんの話しか分かんないし。
それに、途中にこの腹黒がきたんだもん」

「腹黒って俺のこと！？」

驚く徹だが、わざとらしい。お前しかいないだろう。

一が気になっているのは、あの男子の告白だったかもしれない。ということだろう。

「まぁ、告られた訳ではないのだし、別にいいんじゃないかな」

そーそーとさっきまで黙っていた徹が口を開ける。

「告られた訳じゃないしねー、それにAには告白なんてまだ早いよ」

バカにした口調で徹が言う。

それに、負けじと私も言い返す。

「告られたことありますぅー。
というか、なんか今、告りブームらしいし。多分、そのせいもあると思うけど」

「えっ・・・マジで・・・」

黙ったかと思うと「バーカ!!Aのビッチ!!浮気者!!」なんて
騒ぎだして、どこかに行ってしまった。

いや、最後まで聞けよ。

ブームのせいだって言っただろうが。

はっきり言おう。

めんどくさい。

「はぁ・・・及川のやつ・・・」

一が溜め息をついて、こっちに向いて私の頭に手をのせた。

「まぁ、なんだ。アイツもアイツなりに寂しいんだろうよ。
まぁ、俺もだけど、お前のこと幼なじみなりに心配してんだからな」

「うん。分かってるよ。ありがとう。
でもね、徹だって告られたりするし、私だけっていうのは不公平だよ・・・」

一はフッと笑って、わしゃわしゃと私の頭を撫でた。

「そうだな」

とはいえ・・・

「まぁ、私は中学では誰とも付き合う気はないけどね」

私が言うと、また一は笑って私の頭を撫でた。