どうしても ページ6
まだ一年生なので授業数が短いのか、四限で終わり給食を食べて下校だった。
「みなさん、気をつけてかえってくださいね。
家が近かったり、同じ町内の人は一緒に帰るようにね」
そんな先生の話が一通り終わり
「さようなら」
その終わりの挨拶をすませると、隣の席の彼に声をかけられる。
「あのっ、これ」
彼が差し出したのは、もちろん私が貸した鉛筆と消しゴムだった。
「あのっ！ありがとう！」
「どういたしまして」
それを私は受け取って帰ろうとしたが、
それは彼の一声によって断念せざるおえなかった。
「あと、先生がさっき同じ町内の人は一緒に帰るようにって・・・
終夜ちゃん並盛町だよね・・・？」
確かにそうだが・・・なぜ知っているのだろう。
その前に、私の名前を覚えていることにビックリだ。
「オレ・・・終夜ちゃんの家の向かいなんだけど・・・」
気づかなかった・・・
これは、断ってはダメな感じだろう・・・
「じゃあ、一緒に帰ろうか・・・？」
私がいうと、彼はコクンと頷いた。
それからの帰り道はある意味大変であった。
彼が転んだり、犬を怖がって泣き出してしまったり・・・
関わらないとは決めたものの、どうしても彼は目立ってしまうようだ。
それに、不幸な目にばかりあっている彼に手を差し伸べないのには
私の良心だって流石に痛む。
「大丈夫？沢田くん」
「うん」
私が差し出した手を、彼は素直にとった。
「あのさ、終夜ちゃん。その、沢田くんっていうのやめない・・・？
オレも名前で呼んでるからさ・・・」
そこをつっこまれるとは思っていなかったが
「じゃあ、綱吉くんって呼ぶよ」
そこは素直に言っておいた。
すると、彼は嬉しそうに笑うものだから
胸が少し痛くなった。
家についたので、バイバイと私がいうと
「また明日」
彼は笑った。
((純粋な君が、怖い))
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京夜(プロフ) - ネアレ殿さん» うわーっ！ありがとうございます！今はテスト週間という恐ろしい時期なので、更新が遅れそうですが、終わったら書いていきます！応援ありがとうございます(｀･ω･´) (2016年11月20日 9時) (
レス) id: 4b153081bb (このIDを非表示/違反報告)
ネアレ殿(プロフ) - 新作おめでとうございますヽ(*´∀｀)ノ作品更新無理をしない程度に頑張って下さい(`･ ω･´)ゞﾋﾞｼｯ!!応援してます(*⌒▽⌒*) (2016年11月20日 1時) (レス) id: c0475fe362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京夜 | 作成日時：2016年11月17日 19時
