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「それと、本体を投げるのはいいが、こっちの手に渡れば……何されるかわかんねぇぜ?」
柱に刺さった刀を抜き、眺める。
所々、ヒビが入り錆びている。
彼の方へ視線を向けると顔面蒼白でこっちを見ている。
「欲しいか?」
「返せ!」
「やだ……ちと借りるぞ」
「何をするつもりだ!!」
彼の本体の錆びてないところを指の腹に当てて切る。
プツプツと赤い液が出たのを確認し本体のひびの部分に塗る。
気持ち悪いと思うだろうがこれが一番手っ取り早いんだ。
血液に俺の霊力を混ぜればなんてことはない。
ふっ、息を吹きかけてやれば血が割れ目に入り込んでいき少しした後にヒビは全て治り錆もすべて消え綺麗になった。
刀剣男士と刀は繋がっている、刀が折れれば刀剣男士は消える。ひびが入れば傷がつく。
直せば治る。
刀剣男士を治せるのは霊力を持った人間、俺たち審神者にしかできない事だ。
前任とかまじ死ねばいい。キャバクラ、もしくは風 俗行っとけ。。
「……あ、大丈夫か」
「ッッ…悪い……」
「いや、仕事だし。」
「そ、っか……」
「……お前、名前は」
「薬研藤四郎だ。」
「俺は朝比奈 兎丸。兎に丸で【とまる】って読む」
好きに呼んでくれ、と言うとありがとうと言われた。
「フフッ……どういたしまして。」
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作者名:百目鬼 | 作成日時:2017年7月23日 15時