1話《母と子》 ページ2
プルルルルルル……
『あ、お母さんからだ。』
現在私は一人暮らし。両親からの仕送りやアルバイトのおかげでそれなりに充実した毎日をおくっている。
両親とは仲良くやっている。
『…はーいもしもし?どうしたのよ、お母さんから電話だなんて珍しいね。』
[たしかにそうね。うじうじするのは嫌いだから単刀直入に言うわね。]
なんだかいつもより真剣な声だった母に私は驚いた。
てっきり、実家の話とか"早くいい人見つけなさい"とかだと思っていたのに…
[あんた、たしか留学したいって言ってたわよね??]
『…え?』
[どうなのよ]
『う、うん。言ったよ。』
言ったけれども、あくまで"してみたいな〜"ぐらいの感覚だ。
まさか、まさか…?
[よし、とりあえず3週間後。あんたカナダだから。]
『へ??まって留学してもいいの!?』
私が留学を母に強く言えなかったのは、お金の問題だ。
海外に行く、それに加えて勉学も。
中途半端な私がそんなこと言ったってどうせ無理だと思っていた。
[…あんたも成長したんだってとこ、見せてちょうだいな。]
自分でもつくづく思う。
私は良い母をもった。
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七海(プロフ) - いえいえ…此方こそ面白いお話を書いて下さり嬉しいです!!1週間に1回最新、頑張って下さい!!応援しています🎶 (2月29日 22時) (レス) id: eab06e0c82 (このIDを非表示/違反報告)
人でなし好き(プロフ) - 七海さん» 読んでいただきありがとうございます。1週間に最低1話は更新しようと思います。 (2月29日 21時) (レス) id: 7b8c559267 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白かったです!次回のお話も待ってます!主さんのスピードで頑張って下さい! (2月29日 17時) (レス) @page8 id: eab06e0c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:人でなし好き | 作成日時:2024年2月20日 22時