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「…小森先輩？」
部室のドアを開け、残っていた奴の後ろ姿を見て驚いた。
まさか、先輩が残ってるなんて…。
心臓が跳び跳ねたような気がした。
「あー、海堂おつ〜。」
「…うす」
いつも通りののんびりとした物言いは、やはり俺の体温と心拍数を上げるらしい。
…さっきまで走ってたっつーのに、ほんっと容赦ねーな。
「今日はね、海堂のこと待ってたんだよ〜。」
渡したいものがあってね、と笑った小森先輩。
…くっ、猫より可愛いっつーか、比べ物になんかなんねーよっ！
「はい、クリスマスプレゼントだよ。」
…クリスマスプレゼント？
そう言って差し出されたのは、赤と緑のラッピングで手のひらに納まるサイズのプレゼント。
開けてみて、と急かされて、紐をほどきだすものの、まだ思考が追い付かない。
「…リストバンド？」
「そうそう、…ど、どうでしょ？」
「いや、えっと…え？」
目の前にはニコニコした小森先輩と手のひらの上の俺のバンダナと似たようなデザインのリストバンド。
「えっ、好きじゃない感じだった？」
「そんなことねぇっすからっ！」
慌てて返事をしたら、よかったぁと先輩の顔がほころんだ。
その時、自分でも突然過ぎて何がなんだか分からなかったが、腕を彼女に回していた。
…ちいせぇな、女子って。
「えっ、いきなりどうしたーっ!?」
回した片腕で動揺している彼女の頭をそっと撫でる。
「先輩。…好きだ。」
心臓は壊れそうなくらい脈打っていて、それでももう壊れちまえって思えるくらいに幸せだった。
「わ、私も…。」
照れ隠しなのか最後の方ははっきりしないし、挙げ句の果てにはあははと笑って誤魔化しやがった。
…このやろう。
こんなことさえ可愛くて愛しくてしょうがなくなる俺のバカ野郎。
そしてもうひとつ。
帰り一緒に帰る途中、俺はとうとう話すを切り出した。
「…先輩わるい、プレゼント用意してねぇんだ。」
…俺のバカ野郎！恋人同士の一大イベントだろうが！！
「え、良いよ別に〜、誕プレ奮発してくれればー。」
つって笑う先輩に礼を言う。
もう、先輩がどう思ってるかなんて関係ねぇ。
俺が好きならそれで良いじゃねぇか。
幸せを心に感じて、彼女をもう一度力強く抱き締めた。
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旬純(プロフ) - 光也さん» ありがとうございます！文章力不足で長編描くのが苦手なんです、これから精進していきます、読んでくださりありがとうございましたヽ(；▽；)ノ (2015年8月24日 16時) (
レス) id: 662e6da8de (このIDを非表示/違反報告)
旬純(プロフ) - 若葉有紗さん» ありがとうございます！忙しさにかまけて全然覗けてませんでした、返すの遅くなってすみませんでした（；＿；）そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございましたヽ(；▽；)ノ (2015年8月24日 16時) (レス) id: 662e6da8de (このIDを非表示/違反報告)
若葉有紗(プロフ) - 海堂は、やっぱ私の王子だわ。カッコイイ！最高！！ (2015年7月8日 15時) (レス) id: 5a9aafd3f0 (このIDを非表示/違反報告)
光也 - 短かったけど良かっです！海堂最高！ (2015年7月6日 23時) (レス) id: d273799b3c (このIDを非表示/違反報告)
旬純(プロフ) - コメントありがとうございます！そして、約半年もコメ返せなくて申し訳なかったです！！すごいうれしいです、またよろしくお願いします！ (2015年4月16日 21時) (レス) id: ac9ac1a3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：旬純 | 作成日時：2014年9月16日 20時
